昔、昔ねえ、義理の子とお母さんとがいたそうです。その家にはねえ、自分の子とこの義理の子と二人、二人がね、親子三人ぐらい……。おとぎ話だけど、はっきりは知らないけど、いたそうですって。そしたら、そのお母さんが、ある日ね、自分の義理の子を、母親は病気したので、あんまりにもこの子をいじめてさ。そして、「どこか行って、あんた、お母さんの薬を持って来なさい。」って、使いをさせたらね、この子が、あっちこっちと、ほうぼう歩いても、この草はね……。薬草、今の薬草だったわけよね。「この薬草取って来なさい。」と、言われ、この薬草は、二葉草(たふぁふぁぐさ)という草だったって。そしたら、この草取りに、あの子は、義理の子は、ほうぼう歩いて探しても、もう、どこ行っても見つからなくて。あるところに行って聞いたらね、また、この問われた人が、とっても親切な人で、「ああ、子どもよ。あのね、二葉草(たふぁふぁぐさ)という草を、お前、知らないのかね。二葉草という草は、あきちゃきちゃい童(わらび)に、二葉草知らに、〔あら、あら、子どもよ、二葉草を知らないのか〕、二葉草という草は、松の葉の緑だよ。」って、そんな言って。そして、お家に持ってきてね。この子はこの草をね、臼につついて、しぼって、そして、お母さんにあげたら、このお母さんは、元気よくなったって。この子は、とっても知恵があった子だったってね。こんなにもいい子なのに、この親が、もう、いつでもいじめてさ。知恵もあって、とってもいい子なのに。「もう、この子をどんなにしたら、この子を……。」自分の子より知能もあってさ、すぐれているから、いつでもいじめて、早くこの子を殺して、自分の子をよくしようと。こんなかんじだったって。そんな伝説の話。
| レコード番号 | 47O382905 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C149 |
| 決定題名 | 継子話 二葉草(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 前田ミツ |
| 話者名かな | まえだみつ |
| 生年月日 | 19160902 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊是名村字仲田 |
| 記録日 | 19800904 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊是名村 T11 B17 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いぜな島の民話 P79 |
| キーワード | 義理の子,病気,薬草,二葉草,草取り,松の葉,臼,知恵 |
| 梗概(こうがい) | 昔、昔ねえ、義理の子とお母さんとがいたそうです。その家にはねえ、自分の子とこの義理の子と二人、二人がね、親子三人ぐらい……。おとぎ話だけど、はっきりは知らないけど、いたそうですって。そしたら、そのお母さんが、ある日ね、自分の義理の子を、母親は病気したので、あんまりにもこの子をいじめてさ。そして、「どこか行って、あんた、お母さんの薬を持って来なさい。」って、使いをさせたらね、この子が、あっちこっちと、ほうぼう歩いても、この草はね……。薬草、今の薬草だったわけよね。「この薬草取って来なさい。」と、言われ、この薬草は、二葉草(たふぁふぁぐさ)という草だったって。そしたら、この草取りに、あの子は、義理の子は、ほうぼう歩いて探しても、もう、どこ行っても見つからなくて。あるところに行って聞いたらね、また、この問われた人が、とっても親切な人で、「ああ、子どもよ。あのね、二葉草(たふぁふぁぐさ)という草を、お前、知らないのかね。二葉草という草は、あきちゃきちゃい童(わらび)に、二葉草知らに、〔あら、あら、子どもよ、二葉草を知らないのか〕、二葉草という草は、松の葉の緑だよ。」って、そんな言って。そして、お家に持ってきてね。この子はこの草をね、臼につついて、しぼって、そして、お母さんにあげたら、このお母さんは、元気よくなったって。この子は、とっても知恵があった子だったってね。こんなにもいい子なのに、この親が、もう、いつでもいじめてさ。知恵もあって、とってもいい子なのに。「もう、この子をどんなにしたら、この子を……。」自分の子より知能もあってさ、すぐれているから、いつでもいじめて、早くこの子を殺して、自分の子をよくしようと。こんなかんじだったって。そんな伝説の話。 |
| 全体の記録時間数 | 3:16 |
| 物語の時間数 | 2:11 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |