貧乏人がお正月のごはんを炊くため、大金持の家に行き「米を一合ください。」と頼むと断られ、俵を貸してください。」と頼むとそれも断られたので、泣く泣く家に帰り、火を燃やして火正月をしようとした。そこへ神様が来て「今日は元旦の夜だというのに火ばかりたいて、ごはんはないのか。」と尋ねた。貧乏人がわけを話すと、神様は「水を鍋に入れて火を燃やしなさい。」と言い、さじのようなもので何か鍋に入れるとごはんができた。元旦の朝、また、神様が来て貧乏人に「水を沸かしなさい。」と言うので沸かすと、それに薬を入れ「それで浴びなさい。」と言うので、貧乏人夫婦が浴びると二人とも若返った。大金持の家に正月のあいさつに行くと、若返ったわけを尋ねられた。二人がわけを話すと金持も神様に頼んで薬の入った湯を浴び、金持夫婦は猿になった。猿になった金持が、若者になった貧乏人の家に来て、いつもキャーキャーと鳴くので困っていると、神様がまた来て「毎日、猿が来て鳴くのは困まるだろう。マーイシを火で強く焼いておきなさい。」と教えたので、その通り焼いておくと猿が来てその石に座わり尻が焼けて、キャーキャーと鳴いて逃げて行った。それから猿の尻は真黒くなった。
| レコード番号 | 47O382838 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C146 |
| 決定題名 | 大歳の客(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 猿長者 |
| 話者名 | 名嘉正健 |
| 話者名かな | なかせいけん |
| 生年月日 | 18950612 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊是名村字伊是名 |
| 記録日 | 19800905 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊是名村 T10 A26 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 祖父や学校の先生から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 貧乏人,お正月,大金持,米,俵,火正月,神様,元旦の夜,鍋,薬,猿,マーイシ,尻 |
| 梗概(こうがい) | 貧乏人がお正月のごはんを炊くため、大金持の家に行き「米を一合ください。」と頼むと断られ、俵を貸してください。」と頼むとそれも断られたので、泣く泣く家に帰り、火を燃やして火正月をしようとした。そこへ神様が来て「今日は元旦の夜だというのに火ばかりたいて、ごはんはないのか。」と尋ねた。貧乏人がわけを話すと、神様は「水を鍋に入れて火を燃やしなさい。」と言い、さじのようなもので何か鍋に入れるとごはんができた。元旦の朝、また、神様が来て貧乏人に「水を沸かしなさい。」と言うので沸かすと、それに薬を入れ「それで浴びなさい。」と言うので、貧乏人夫婦が浴びると二人とも若返った。大金持の家に正月のあいさつに行くと、若返ったわけを尋ねられた。二人がわけを話すと金持も神様に頼んで薬の入った湯を浴び、金持夫婦は猿になった。猿になった金持が、若者になった貧乏人の家に来て、いつもキャーキャーと鳴くので困っていると、神様がまた来て「毎日、猿が来て鳴くのは困まるだろう。マーイシを火で強く焼いておきなさい。」と教えたので、その通り焼いておくと猿が来てその石に座わり尻が焼けて、キャーキャーと鳴いて逃げて行った。それから猿の尻は真黒くなった。 |
| 全体の記録時間数 | 5:36 |
| 物語の時間数 | 5:20 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |