(男が)漁に行ってですね、ずっと帰って来ないそうですよ。したら、若い女が約何ヵ月ぐらいか、この 無蔵水(んぞみず)という石の上でですね、ここでいつも海を眺めて、「いつ帰って来るか。」と、眺めていたそうですよ。そして、もうこれが何年経っても、もう二、三ヵ年経っても、帰って来ないらしいですよ。して、もうこの若い女は、夫はぜんせん探さないようにしたそうですが、あとは、オヤニンチュー(両親)が、「お前、もうこんだけ待っても帰って来ないから、海に沈んだりなんかして、見込みはないから。」と言っても、帰らなかった。(若い女は)男が帰って来ないもんだから、あとは、こうして、長らく辛抱して待っために、この海の上で高い石があるからね、この石のところで暮らしていた。この石が無蔵水(んぞみず)といわれている。無蔵(んぞ)といえば、方言では、女には無蔵といってですね、男にはまた、里(さと)といってから、それで、その石を無蔵水といいよったらしいですよ。だから、あのあとは、男はとうとう帰ってきたそうですよ、長い年(ねん)経ってから。
| レコード番号 | 47O382730 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C140 |
| 決定題名 | 伊平屋無蔵水の話(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 末吉覚一 |
| 話者名かな | すえよしかんいち |
| 生年月日 | 19100825 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊是名村字内花 |
| 記録日 | 19800904 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊是名村 T08 A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いぜな島の民話 P177 |
| キーワード | 漁,無蔵水,石,オヤニンチュー,辛抱,無蔵,里 |
| 梗概(こうがい) | (男が)漁に行ってですね、ずっと帰って来ないそうですよ。したら、若い女が約何ヵ月ぐらいか、この 無蔵水(んぞみず)という石の上でですね、ここでいつも海を眺めて、「いつ帰って来るか。」と、眺めていたそうですよ。そして、もうこれが何年経っても、もう二、三ヵ年経っても、帰って来ないらしいですよ。して、もうこの若い女は、夫はぜんせん探さないようにしたそうですが、あとは、オヤニンチュー(両親)が、「お前、もうこんだけ待っても帰って来ないから、海に沈んだりなんかして、見込みはないから。」と言っても、帰らなかった。(若い女は)男が帰って来ないもんだから、あとは、こうして、長らく辛抱して待っために、この海の上で高い石があるからね、この石のところで暮らしていた。この石が無蔵水(んぞみず)といわれている。無蔵(んぞ)といえば、方言では、女には無蔵といってですね、男にはまた、里(さと)といってから、それで、その石を無蔵水といいよったらしいですよ。だから、あのあとは、男はとうとう帰ってきたそうですよ、長い年(ねん)経ってから。 |
| 全体の記録時間数 | 1:48 |
| 物語の時間数 | 1:37 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |