尚円王 逆田 出世(共通語)

概要

こっらからですね、こっちからもう、追われて逃げたそうです。「逆田に水が入る道理があるか。」と言われてね、それで、若者に追われたそうです。その王様は。そんで、追われたから、今度、国頭の奥間というところにお逃げになって、むこうで鍛冶屋をやったそうです。で、むこうで鍛冶屋をやったところ、また、あんまりこの人が、できて、成功したのでね、あすこにもたくさん、相手(敵)がいたそうです。それからもまた追われて、今度、内間というところにおいでになったそうです。むこうにおいでになってから、今度は、むこうでは、どんどん海のそばに行って、釣り商売をやって、それから魚もどんどん釣った。ところがもう、何もかも人にくれてばっかいて、くれたから、今度は内間の住民が、「物(むぬ)食(か)ませる、我(わ)が御主(うしゅー)やる〔物を食べさせるのが、私たちの王様である〕。」と言って、信用したそうです。それで、ですからまた、今度は、「後(のち)の沖縄は、国王がいない。どこかに国王は、必ず生れているはず。」と言って、首里城の有志の方が。そんで、沖縄をどんどん捜して行った。捜しているときに、この内間の村に、皆様がおいでになった。それから、むこうで、あの集会(すうかい)の中で、安里比屋(あさとぬひやー)という人が、口を開き開き(パクパク)して、物を言い言いしたそうです。それで、役人が、「なんか。あの人は、必ず意見がある。」と言って、で、「あなた、何か意見があるでしょう。」と言うたから、と、その人安里比屋が、「物(もの)食(か)ますのが、私達(わった)ぁ御主(うすー)やる、この沖縄(うちな)ぁ御主(うすー)や、物(もの)食(か)ます大主(うすー)やてー。(物を食べさせてくれろのが、私たちの王である。この沖縄の王は、物を食べさせてくれるのが王だ。)。」と、この安里比屋が言ったそうです。これは、ほんとうかどうかわかりませんが、そんな話がありましたな。

再生時間:2:32

民話詳細DATA

レコード番号 47O382606
CD番号 47O38C134
決定題名 尚円王 逆田 出世(共通語)
話者がつけた題名
話者名 野村治助
話者名かな のむらじすけ
生年月日 18951101
性別
出身地 沖縄県島尻郡伊是名村字仲田
記録日 19800905
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 島尻郡伊是名村 T03 B23
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 いぜな島の民話 P217
キーワード 逆田,道理,若者,王様,国頭,奥間,鍛冶屋,成功,内間,釣り,沖縄,首里城,安里比屋,御主
梗概(こうがい) こっらからですね、こっちからもう、追われて逃げたそうです。「逆田に水が入る道理があるか。」と言われてね、それで、若者に追われたそうです。その王様は。そんで、追われたから、今度、国頭の奥間というところにお逃げになって、むこうで鍛冶屋をやったそうです。で、むこうで鍛冶屋をやったところ、また、あんまりこの人が、できて、成功したのでね、あすこにもたくさん、相手(敵)がいたそうです。それからもまた追われて、今度、内間というところにおいでになったそうです。むこうにおいでになってから、今度は、むこうでは、どんどん海のそばに行って、釣り商売をやって、それから魚もどんどん釣った。ところがもう、何もかも人にくれてばっかいて、くれたから、今度は内間の住民が、「物(むぬ)食(か)ませる、我(わ)が御主(うしゅー)やる〔物を食べさせるのが、私たちの王様である〕。」と言って、信用したそうです。それで、ですからまた、今度は、「後(のち)の沖縄は、国王がいない。どこかに国王は、必ず生れているはず。」と言って、首里城の有志の方が。そんで、沖縄をどんどん捜して行った。捜しているときに、この内間の村に、皆様がおいでになった。それから、むこうで、あの集会(すうかい)の中で、安里比屋(あさとぬひやー)という人が、口を開き開き(パクパク)して、物を言い言いしたそうです。それで、役人が、「なんか。あの人は、必ず意見がある。」と言って、で、「あなた、何か意見があるでしょう。」と言うたから、と、その人安里比屋が、「物(もの)食(か)ますのが、私達(わった)ぁ御主(うすー)やる、この沖縄(うちな)ぁ御主(うすー)や、物(もの)食(か)ます大主(うすー)やてー。(物を食べさせてくれろのが、私たちの王である。この沖縄の王は、物を食べさせてくれるのが王だ。)。」と、この安里比屋が言ったそうです。これは、ほんとうかどうかわかりませんが、そんな話がありましたな。
全体の記録時間数 2:45
物語の時間数 2:32
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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