昔ね、子どもが生まれて、そして、その子は小さいときに亡くなった。死んだので、その親がね、とても悲しがって、そして、その歌を歌ったわけよ。「あてぃなしぬ子供(わらび) ひー一人旅(ちゅいたび)やらび〔何もわからない子どもを たった一人で旅に逝かせて〕 今(なま)や 親(うや)探(とぅめ)てぃ泣(な)ちゅるうら〔今ごろは 親を探して泣いていることだろう〕。」と、いう歌を歌ったって。そして、非常に悲しがっていた。その家には、犬がいたって。かわいい犬が。(だけど、その犬をかわいがっていた)子どもは死んだ。そして、(親と犬が)いつも墓に通っているとき、その犬は、歩くときに小便をやる。あっちこっちに片足をあげて、小便やるわけです。それで、片足をあげて小便する。だけど、(亡くなった)子どもは、墓からは自分一人では…。小さい子どもだから、家を探して来ることができないわけよ。探して来ることができないけど、犬は自分の小便の匂いをして帰ってくる。だから、子どもは、まだ(一人で)歩いて自分の家に来ることができないので、犬のように、犬が家に小便の匂いをして帰ってくるように、子どもも、いつでも家に帰って来なさい。といって、犬が片足で小便するのを例にとって、御香炉の足は、三本になったんだって。というお話。
| レコード番号 | 47O382531 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C131 |
| 決定題名 | 犬の足(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 香炉の足三本 |
| 話者名 | 浜里正治 |
| 話者名かな | はまさとせいじ |
| 生年月日 | 18980913 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 不明 |
| 記録日 | 19750914 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊是名村 T02 A18 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 動物昔話、 歌 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いぜな島の民話 P124 |
| キーワード | 子ども,一人旅,歌,犬,墓,小便,片足,御香炉 |
| 梗概(こうがい) | 昔ね、子どもが生まれて、そして、その子は小さいときに亡くなった。死んだので、その親がね、とても悲しがって、そして、その歌を歌ったわけよ。「あてぃなしぬ子供(わらび) ひー一人旅(ちゅいたび)やらび〔何もわからない子どもを たった一人で旅に逝かせて〕 今(なま)や 親(うや)探(とぅめ)てぃ泣(な)ちゅるうら〔今ごろは 親を探して泣いていることだろう〕。」と、いう歌を歌ったって。そして、非常に悲しがっていた。その家には、犬がいたって。かわいい犬が。(だけど、その犬をかわいがっていた)子どもは死んだ。そして、(親と犬が)いつも墓に通っているとき、その犬は、歩くときに小便をやる。あっちこっちに片足をあげて、小便やるわけです。それで、片足をあげて小便する。だけど、(亡くなった)子どもは、墓からは自分一人では…。小さい子どもだから、家を探して来ることができないわけよ。探して来ることができないけど、犬は自分の小便の匂いをして帰ってくる。だから、子どもは、まだ(一人で)歩いて自分の家に来ることができないので、犬のように、犬が家に小便の匂いをして帰ってくるように、子どもも、いつでも家に帰って来なさい。といって、犬が片足で小便するのを例にとって、御香炉の足は、三本になったんだって。というお話。 |
| 全体の記録時間数 | 2:59 |
| 物語の時間数 | 2:41 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |