仲順大主はとても金、銀の宝を持っている人だけど、それを持っていることを子どもはしらないわけ。それである日、子三人の、三人の子の心を見るために、自分の持っている金、銀は自分の畑の方に埋めて、穴を掘って埋めて、知らんふりして埋めた。そして、長男を初めに呼び出して、長男を呼び出してから、「もう、仲順大主は、とても重い病気だけど、お前の子を殺して、その子の飲んでいる乳を私に飲まさないと、私の病気は治らないけど。」と、長男夫婦にそう言った。そしたら、今度はこの長男夫婦は、「仲順大主は、かなりの年だから、死ぬんだったら死んでもいい。自分の子を殺してこの乳を、仲順大主に飲ますことはできない。」と。できないと言ったので、今度は、「そうか。」と、また次男を呼んで言うと、次男もやっぱりその通り、「仲順大主はもう死ぬなら死になさい、自分の子を殺して、仲順大主に乳を飲ますことはできない。」と。それでまた今度は三男を呼ぶと、三男を呼び出して、「そういう事だが。」と、言ったら、「ああそれなら、子は産みかえて、また見ることもできるけれど、親はまたとは、親を産んで見たという人はいないからね、子は殺しても親の命は助けてあげる。」と、三男は返答した。ある日、もう、この子を殺しにと夫婦行ってね、それでこの宝を埋めてあるところで、この宝をここに埋めてあるのは、三男はわからないから、「ここに埋めよう。」と、鍬も持ち持ち、子も抱いて行ったが、それで鍬を一回打っては、夫婦泣いて、泣いては鍬を打って、また鍬を打って、三回鍬を打ったときに今度は、宝を掘り出すわけ。宝を掘り出したら、ここであの宝をもらって、子の命も助かって三男はもうけたって。この話もあっちこっちはわかるけれど、もう年寄りになっているので、わからなくなっている。
| レコード番号 | 47O382530 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C130 |
| 決定題名 | 子供の肝(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 仲順流り |
| 話者名 | 城間松井 |
| 話者名かな | しろままつい |
| 生年月日 | 18950000 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 不明 |
| 記録日 | 19750914 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊是名村 T02 A17 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いぜな島の民話 P41 |
| キーワード | 仲順大主,金,銀,宝,子ども,心,穴,長男,病気,乳,次男,三男,親の命,鍬 |
| 梗概(こうがい) | 仲順大主はとても金、銀の宝を持っている人だけど、それを持っていることを子どもはしらないわけ。それである日、子三人の、三人の子の心を見るために、自分の持っている金、銀は自分の畑の方に埋めて、穴を掘って埋めて、知らんふりして埋めた。そして、長男を初めに呼び出して、長男を呼び出してから、「もう、仲順大主は、とても重い病気だけど、お前の子を殺して、その子の飲んでいる乳を私に飲まさないと、私の病気は治らないけど。」と、長男夫婦にそう言った。そしたら、今度はこの長男夫婦は、「仲順大主は、かなりの年だから、死ぬんだったら死んでもいい。自分の子を殺してこの乳を、仲順大主に飲ますことはできない。」と。できないと言ったので、今度は、「そうか。」と、また次男を呼んで言うと、次男もやっぱりその通り、「仲順大主はもう死ぬなら死になさい、自分の子を殺して、仲順大主に乳を飲ますことはできない。」と。それでまた今度は三男を呼ぶと、三男を呼び出して、「そういう事だが。」と、言ったら、「ああそれなら、子は産みかえて、また見ることもできるけれど、親はまたとは、親を産んで見たという人はいないからね、子は殺しても親の命は助けてあげる。」と、三男は返答した。ある日、もう、この子を殺しにと夫婦行ってね、それでこの宝を埋めてあるところで、この宝をここに埋めてあるのは、三男はわからないから、「ここに埋めよう。」と、鍬も持ち持ち、子も抱いて行ったが、それで鍬を一回打っては、夫婦泣いて、泣いては鍬を打って、また鍬を打って、三回鍬を打ったときに今度は、宝を掘り出すわけ。宝を掘り出したら、ここであの宝をもらって、子の命も助かって三男はもうけたって。この話もあっちこっちはわかるけれど、もう年寄りになっているので、わからなくなっている。 |
| 全体の記録時間数 | 3:01 |
| 物語の時間数 | 2:44 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |