逆田の話は、王様が、諸見でお生れになって、ここで働らいているときのことだよ。逆田というのは、この人の田んぼだけど、あの勢理客の娘が、あんなに偉い王様を思ってね、夜来ては、田んぼを耕して、バケツを持って行って、水を汲んで来ては、この田んぼに入れていたので、「不思議なことだ。昼は干し上っている田んぼが、朝行ったら水があるのは不思議なことだ。」と言って、もう不思議に思われて、「これは、下から水が上ったのかな。」と言ったので、逆田というわけだよ。これは、勢理客の娘たちが尚円王の妻になりたくて、尚円王の田んぼに行って、水汲んで入れたり、また田んぼを耕したりしたけど、王様は、これは夜、鳥が耕したのかなと思いなさったわけだ、ご自分は。あまりにも、伊是名の、私たち島の人に追い出された尚円王は、国頭に夜明にいらっしゃった。それで、アハシにアカイシというのは、早朝(アハトゥチ)に、あの方があそこにいらっしゃったので、 アカチチといった。また、そこから船は出ないで、 ウスフィンチャから出た。御主(尚円王)が、そこに降りられたので、ウスフィンチャというわけさ。あそこをアカチチというのは、私たちの島の青年に追い出されて、国頭にいらっしゃった。国頭の祝女をつかせた。国頭の宿の子を祝女につかせた。また、ここで二、三年いらっしゃって、ここからしだい、しだいに首里までいらっしゃって、王様にまでなったって。ん。
| レコード番号 | 47O382486 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C128 |
| 決定題名 | 尚円王(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 名嘉マサ |
| 話者名かな | なかまさ |
| 生年月日 | 18850203 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 不明 |
| 記録日 | 19750914 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊是名村 T01 A16 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いぜな島の民話 P220 |
| キーワード | 逆田,王様,諸見,勢理客,田んぼ,尚円王,妻,伊是名,国頭,アハシにアカイシ,早朝,アハトゥチ,アカチチ,ウスフィンチャ,祝女,首里 |
| 梗概(こうがい) | 逆田の話は、王様が、諸見でお生れになって、ここで働らいているときのことだよ。逆田というのは、この人の田んぼだけど、あの勢理客の娘が、あんなに偉い王様を思ってね、夜来ては、田んぼを耕して、バケツを持って行って、水を汲んで来ては、この田んぼに入れていたので、「不思議なことだ。昼は干し上っている田んぼが、朝行ったら水があるのは不思議なことだ。」と言って、もう不思議に思われて、「これは、下から水が上ったのかな。」と言ったので、逆田というわけだよ。これは、勢理客の娘たちが尚円王の妻になりたくて、尚円王の田んぼに行って、水汲んで入れたり、また田んぼを耕したりしたけど、王様は、これは夜、鳥が耕したのかなと思いなさったわけだ、ご自分は。あまりにも、伊是名の、私たち島の人に追い出された尚円王は、国頭に夜明にいらっしゃった。それで、アハシにアカイシというのは、早朝(アハトゥチ)に、あの方があそこにいらっしゃったので、 アカチチといった。また、そこから船は出ないで、 ウスフィンチャから出た。御主(尚円王)が、そこに降りられたので、ウスフィンチャというわけさ。あそこをアカチチというのは、私たちの島の青年に追い出されて、国頭にいらっしゃった。国頭の祝女をつかせた。国頭の宿の子を祝女につかせた。また、ここで二、三年いらっしゃって、ここからしだい、しだいに首里までいらっしゃって、王様にまでなったって。ん。 |
| 全体の記録時間数 | 2:12 |
| 物語の時間数 | 2:10 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |