粟国のテラ(共通語)

概要

那覇のユアーグスクのところは海につながっていた。そこで波上の雲水僧が別の和尚に、向こう岸まで水の上を歩いて渡れる。渡れなかったら首をやると約束した。その雲水僧があと一歩で向こう岸に着く時に、水に足を入れて着物の裾を濡らし、賭けに負けてしまった。賭けに勝った和尚は、首を打つかわりに、この和尚を粟国に島流しにした。この時に、供の者と二人連れで粟国に来たが、この僧は、現在、テラと呼ばれる洞窟に住み、那覇からの仕送りで生活していた。それで、この僧はいつも那覇から来る船を待っており、船が来る頃になると、高いガジュマルの木に登って海を眺め、船が来ると「船が見ゆんどー」といって喜んだ。この僧は島の人に薬草を教えたり、病気を治してやったりした。それでこの僧が死んだ後も、テラの近くに畑がある家は、この僧に世話になったので、今も正月と九月に祭りをしている。

再生時間:8:38

民話詳細DATA

レコード番号 47O230575
CD番号 47O23C031
決定題名 粟国のテラ(共通語)
話者がつけた題名
話者名 上原英昌
話者名かな うえはらえいしょう
生年月日 19091226
性別
出身地 沖縄県粟国村西
記録日 19820920
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 粟国T22B01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情 祖父から聞いた。
文字化資料 粟国村誌P267
キーワード 雲水和尚,賭け,洞窟,祭り
梗概(こうがい) 那覇のユアーグスクのところは海につながっていた。そこで波上の雲水僧が別の和尚に、向こう岸まで水の上を歩いて渡れる。渡れなかったら首をやると約束した。その雲水僧があと一歩で向こう岸に着く時に、水に足を入れて着物の裾を濡らし、賭けに負けてしまった。賭けに勝った和尚は、首を打つかわりに、この和尚を粟国に島流しにした。この時に、供の者と二人連れで粟国に来たが、この僧は、現在、テラと呼ばれる洞窟に住み、那覇からの仕送りで生活していた。それで、この僧はいつも那覇から来る船を待っており、船が来る頃になると、高いガジュマルの木に登って海を眺め、船が来ると「船が見ゆんどー」といって喜んだ。この僧は島の人に薬草を教えたり、病気を治してやったりした。それでこの僧が死んだ後も、テラの近くに畑がある家は、この僧に世話になったので、今も正月と九月に祭りをしている。
全体の記録時間数 9:36
物語の時間数 8:38
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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