島尻の真壁の前城に、ある百姓が住んでいた。昼間は畑で働いて、夜は漁をして生活していた。この百姓が海へ行くと、毎晩のように、少し変わった人がそこにいて、その人は漁が巧みだった。この辺では見掛けない人だったが、何度も顔を合わせているうちに友達になり、その人が自分で取った魚を分けてくれたので、百姓は暮らしが楽になった。でも、掛け声も顔も普通の人とはどこか違うので、ある日その人の後をつけてみた。すると、村はずれの大きな桑の木の近くに来ると急に姿が見えなくなった。百姓は、「そうだったのか」と納得し、その人が漁に出ている間に、家族と打ち合わせてその木を切り倒してしまった。その後、その人とは会わなくなった。百姓も気味が悪くなったので、やんばる(山原)に移り住んだ。ある日、首里に用事があって行く途中、嘉手納でぱったり昔の友達に会った。嘉手納の料亭で(二人で)酒を飲んでいるうちに、つい木を切り倒したことを話してしまった。その友達は、「やっぱりそうだったか」と言ってトジャ(銛)を取り出して、そのトゥジャで百姓を刺した。百姓はそれが原因で死んでしまったという話。
| レコード番号 | 47O230505 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C026 |
| 決定題名 | キジムナー 報復(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 安里武蒸 |
| 話者名かな | あさとたけとし |
| 生年月日 | 19181111 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県粟国村字浜 |
| 記録日 | 19810516 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 粟国T19A11 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | キジムナー,家を焼く,報復 |
| 梗概(こうがい) | 島尻の真壁の前城に、ある百姓が住んでいた。昼間は畑で働いて、夜は漁をして生活していた。この百姓が海へ行くと、毎晩のように、少し変わった人がそこにいて、その人は漁が巧みだった。この辺では見掛けない人だったが、何度も顔を合わせているうちに友達になり、その人が自分で取った魚を分けてくれたので、百姓は暮らしが楽になった。でも、掛け声も顔も普通の人とはどこか違うので、ある日その人の後をつけてみた。すると、村はずれの大きな桑の木の近くに来ると急に姿が見えなくなった。百姓は、「そうだったのか」と納得し、その人が漁に出ている間に、家族と打ち合わせてその木を切り倒してしまった。その後、その人とは会わなくなった。百姓も気味が悪くなったので、やんばる(山原)に移り住んだ。ある日、首里に用事があって行く途中、嘉手納でぱったり昔の友達に会った。嘉手納の料亭で(二人で)酒を飲んでいるうちに、つい木を切り倒したことを話してしまった。その友達は、「やっぱりそうだったか」と言ってトジャ(銛)を取り出して、そのトゥジャで百姓を刺した。百姓はそれが原因で死んでしまったという話。 |
| 全体の記録時間数 | 5:16 |
| 物語の時間数 | 5:07 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |