神様がみすぼらしい姿で天から降りてきて、最初は金持ちの家へ行き、今日一晩泊めてくれと頼むが、金持ちは断わる。次に貧しい老夫婦の家へ行って、今晩一晩泊めてくれと頼む。老夫婦は「敷物も被り物もないところだが、それでよければ休んでください」と言う。老夫婦は火を焚いていた。そしてそのみすぼらしい人(神様)に、「正月だというのに食べる物もなく、火を焚いて火正月をしている」と言うと、その人は「そうか。それでは大きな鍋に湯を沸かしなさい」と言って、その人が湯の中に薬か何かを入れると、たちまちご馳走が出来上がった。そして「もう一度湯を沸かし、それで浴びなさい」と言われ、そのようにすると二人はたちまち若返った。隣の金持ちの家にあいさつに行くと、「どうして若くなったか」と聞かれ、わけを話す。金持ちは「そうか。その人はどこへ行ったか」と聞き、その後を追っ掛けていって、「どうか、私たちも若くしてください」と頼む。みすぼらしい人が、「それでは湯を沸かしなさい」と言って湯を沸かさせ、その中に動物になる薬を入れたので、それを浴びた金持ちの家族は、猿や牛、鳥などになった。金持ちの家はみんな動物になって誰も住まなくなったので、神様(みすぼらしい人)は若夫婦に、そこに住みなさいと言い、若夫婦が住むようになった。すると金持ちだった動物たちがやって来て、「家を返せ、返せ」と騒ぐ。神様は若夫婦に、「黒石を焼いて猿がやってくるところに置きなさい」と言う。言われたとおりにすると猿は来なくなった。そして二人は何時までも幸せに暮らしたという。
| レコード番号 | 47O230480 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C025 |
| 決定題名 | 猿になった金持ち(方言) |
| 話者がつけた題名 | 猿長者 |
| 話者名 | 新里ムヤ |
| 話者名かな | しんざとむや |
| 生年月日 | 19110630 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県粟国村字浜 |
| 記録日 | 19810330 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 粟国T18A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 粟国島の民話P170 |
| キーワード | 大歳,神様,火正月,若返り,猿,黒石 |
| 梗概(こうがい) | 神様がみすぼらしい姿で天から降りてきて、最初は金持ちの家へ行き、今日一晩泊めてくれと頼むが、金持ちは断わる。次に貧しい老夫婦の家へ行って、今晩一晩泊めてくれと頼む。老夫婦は「敷物も被り物もないところだが、それでよければ休んでください」と言う。老夫婦は火を焚いていた。そしてそのみすぼらしい人(神様)に、「正月だというのに食べる物もなく、火を焚いて火正月をしている」と言うと、その人は「そうか。それでは大きな鍋に湯を沸かしなさい」と言って、その人が湯の中に薬か何かを入れると、たちまちご馳走が出来上がった。そして「もう一度湯を沸かし、それで浴びなさい」と言われ、そのようにすると二人はたちまち若返った。隣の金持ちの家にあいさつに行くと、「どうして若くなったか」と聞かれ、わけを話す。金持ちは「そうか。その人はどこへ行ったか」と聞き、その後を追っ掛けていって、「どうか、私たちも若くしてください」と頼む。みすぼらしい人が、「それでは湯を沸かしなさい」と言って湯を沸かさせ、その中に動物になる薬を入れたので、それを浴びた金持ちの家族は、猿や牛、鳥などになった。金持ちの家はみんな動物になって誰も住まなくなったので、神様(みすぼらしい人)は若夫婦に、そこに住みなさいと言い、若夫婦が住むようになった。すると金持ちだった動物たちがやって来て、「家を返せ、返せ」と騒ぐ。神様は若夫婦に、「黒石を焼いて猿がやってくるところに置きなさい」と言う。言われたとおりにすると猿は来なくなった。そして二人は何時までも幸せに暮らしたという。 |
| 全体の記録時間数 | 5:15 |
| 物語の時間数 | 5:05 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |