字東にチライシガキという家があって、タンメー(おじいさん)が住んでいた。首里城の普請の時、島中の有名な大工たちを集めて築城した。工事が終わる頃になって、天井の棟木に穴を彫るのに楔を打ち込むことを忘れてしまって、誰か楔を打ち込んでくる人はいないか、と大工たちに呼び掛けるが誰もいない。その時チライシガキが、「私が行って来る」と言って、天井に登って行った。頭を下にして登り、穴を彫って楔を打ち込んできた。それでみんなに褒められ、褒美をもらう。ところがこの人が島に帰ろうとすると、那覇の大工たちが(彼の功績を)妬み、殺してやろうと観音堂の横で道をふさぎ、通行を妨害した。このチライシガキはのこぎり一つだけを持って、他の大工道具は放り出して、みんなの頭の上を飛び越え逃げていった。島尻方面に逃げ、島には帰らずそこで暮らした。島には七人の子供がいたが、ここでも七人の子ができて、子孫は繁栄した。
| レコード番号 | 47O230462 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C024 |
| 決定題名 | 島尻タンメー(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 豊村幸徳 |
| 話者名かな | とよむらこうとく |
| 生年月日 | 19060805 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県粟国村字東 |
| 記録日 | 19770326 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 粟国T17A11 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 粟国島の民話P382 |
| キーワード | 大工,棟木に彫る,島尻 |
| 梗概(こうがい) | 字東にチライシガキという家があって、タンメー(おじいさん)が住んでいた。首里城の普請の時、島中の有名な大工たちを集めて築城した。工事が終わる頃になって、天井の棟木に穴を彫るのに楔を打ち込むことを忘れてしまって、誰か楔を打ち込んでくる人はいないか、と大工たちに呼び掛けるが誰もいない。その時チライシガキが、「私が行って来る」と言って、天井に登って行った。頭を下にして登り、穴を彫って楔を打ち込んできた。それでみんなに褒められ、褒美をもらう。ところがこの人が島に帰ろうとすると、那覇の大工たちが(彼の功績を)妬み、殺してやろうと観音堂の横で道をふさぎ、通行を妨害した。このチライシガキはのこぎり一つだけを持って、他の大工道具は放り出して、みんなの頭の上を飛び越え逃げていった。島尻方面に逃げ、島には帰らずそこで暮らした。島には七人の子供がいたが、ここでも七人の子ができて、子孫は繁栄した。 |
| 全体の記録時間数 | 5:17 |
| 物語の時間数 | 5:05 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |