牛になった船乗り(方言)

概要

昔の山原船が唐に漂着し、乗組員五人の中、四人は唐の野蛮国に連れて行かれた。井戸に水汲みに来た女が、その一人に、「向こうへ行っても、あっちの人たちが作った食事は食べるなよ」と言った。向こうへ行った四人は向こうでたくさんご馳走を食べさせられて牛になっていた。残る一人が向こうへ行った人たちに別れのあいさつに行くと、四人とも牛になって、大声で泣きじゃくっていた。「もう牛になってしまっては仕方がない。私が那覇へ帰って親兄弟によく話すから」と言って、その人たちに生き別れをしてきた。亀がやって来て、「私の背中に乗りなさい」と言ってその人を背中に乗せ、那覇につれてきた。その人は亀を待たせておいて、豚の頭を買ってきて差し上げた。すると亀はそれを背中に乗せ、姿が見えなくなるまで後を振り向き振り向きしながら帰っていった。それで海人(漁師)は「亀は取るなよ」と言う。「亀は神様だから取ってくるなよ」と言う。昔、市場に糸満の人がタコを売りに来た。鹿児島の漬物屋さんがその人から亀を買い取り、札を作ってその札を亀の首に掛けて海に放してやった。

再生時間:3:05

民話詳細DATA

レコード番号 47O230416
CD番号 47O23C021
決定題名 牛になった船乗り(方言)
話者がつけた題名
話者名 伊佐カマダ
話者名かな いさかまだ
生年月日 18970121
性別
出身地 沖縄県粟国村字浜
記録日 19770326
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 粟国T15A23
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 粟国島の民話P444
キーワード 亀,難破,野蛮の国,牛,豚の頭
梗概(こうがい) 昔の山原船が唐に漂着し、乗組員五人の中、四人は唐の野蛮国に連れて行かれた。井戸に水汲みに来た女が、その一人に、「向こうへ行っても、あっちの人たちが作った食事は食べるなよ」と言った。向こうへ行った四人は向こうでたくさんご馳走を食べさせられて牛になっていた。残る一人が向こうへ行った人たちに別れのあいさつに行くと、四人とも牛になって、大声で泣きじゃくっていた。「もう牛になってしまっては仕方がない。私が那覇へ帰って親兄弟によく話すから」と言って、その人たちに生き別れをしてきた。亀がやって来て、「私の背中に乗りなさい」と言ってその人を背中に乗せ、那覇につれてきた。その人は亀を待たせておいて、豚の頭を買ってきて差し上げた。すると亀はそれを背中に乗せ、姿が見えなくなるまで後を振り向き振り向きしながら帰っていった。それで海人(漁師)は「亀は取るなよ」と言う。「亀は神様だから取ってくるなよ」と言う。昔、市場に糸満の人がタコを売りに来た。鹿児島の漬物屋さんがその人から亀を買い取り、札を作ってその札を亀の首に掛けて海に放してやった。
全体の記録時間数 3:10
物語の時間数 3:05
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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