炭焼き長者(共通語)

概要

ある村の金持ちの家に賢いお娘がいた。ある時、親たちが娘に婿を選ぶ話になった。親たちが金持ちの息子と結婚させようとしたが、娘は「金持ち、貧乏は夫による。私は自分の好きな人と結婚する」と言って聞かない。それで親たちは怒り、「お前は親の言うことも聞かない。村中で一番貧乏な人と結婚させる」と言う。それで人を使い、村中を探し、貧乏人を見つけさせた。海岸のところに洞穴に住み、魚や貝殻をとって食べている人がいた。聞くと鍋も食器もないと言う。それで親たちは、強制的にこの男のところに娘を嫁にやった。男の人は、「自分一人さえ食べるのがやっとなのに、どうして嫁を取ることができるか」と断ったが、娘が、「私がどうにかするから」というので、承知して嫁にもらった。しばらくは海の魚や貝を拾って食べていたが、ある日、妻が実家に行き、父親に内緒で母親から小遣いをもらってきた。夫が、「これでどうすするのか」ときくと、「これで品物は何でも買えるお金だよ」という。夫が「これなら海の中にいくらでもあるよ」という。それで妻がその黄金を海から引き上げさせた。すると今度は妻がまた、「ボロボロの服を着て、このお金で家を借りに行きなさい」という。それで夫はボロボロの汚い服を着て、金持ちの立派な家の前で、「家を借りましょう」といいながら歩いた。すると、ある家で、「私の家を借りなさい」と申し出る人がいた。夫の服があまりにもボロボロなので、この家の人は安いお金で売る約束をして、契約書に印を押した。それで夫は契約書を持って家に帰ると、妻がまた、「今度はきれいな羽織、はかまを借りてきなさい」といいつけた。夫が服を着けて家に行くと、そこの主人はびっくりして、「自分で約束したことだから、家を出て行く」といって家を渡した。夫婦はその家に住むようになった。ところが妻の実家はどんどん貧乏になっていった。それでしまいには娘が引き取り、一緒に暮らすようになった。

再生時間:7:06

民話詳細DATA

レコード番号 47O230389
CD番号 47O23C020 
決定題名 炭焼き長者(共通語)
話者がつけた題名
話者名 豊村幸徳
話者名かな とよむらこうとく
生年月日 19020804
性別
出身地 沖縄県粟国村字東55番地
記録日 19760820
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 粟国T14A05
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 貧乏人,小判,実家の面倒見
梗概(こうがい) ある村の金持ちの家に賢いお娘がいた。ある時、親たちが娘に婿を選ぶ話になった。親たちが金持ちの息子と結婚させようとしたが、娘は「金持ち、貧乏は夫による。私は自分の好きな人と結婚する」と言って聞かない。それで親たちは怒り、「お前は親の言うことも聞かない。村中で一番貧乏な人と結婚させる」と言う。それで人を使い、村中を探し、貧乏人を見つけさせた。海岸のところに洞穴に住み、魚や貝殻をとって食べている人がいた。聞くと鍋も食器もないと言う。それで親たちは、強制的にこの男のところに娘を嫁にやった。男の人は、「自分一人さえ食べるのがやっとなのに、どうして嫁を取ることができるか」と断ったが、娘が、「私がどうにかするから」というので、承知して嫁にもらった。しばらくは海の魚や貝を拾って食べていたが、ある日、妻が実家に行き、父親に内緒で母親から小遣いをもらってきた。夫が、「これでどうすするのか」ときくと、「これで品物は何でも買えるお金だよ」という。夫が「これなら海の中にいくらでもあるよ」という。それで妻がその黄金を海から引き上げさせた。すると今度は妻がまた、「ボロボロの服を着て、このお金で家を借りに行きなさい」という。それで夫はボロボロの汚い服を着て、金持ちの立派な家の前で、「家を借りましょう」といいながら歩いた。すると、ある家で、「私の家を借りなさい」と申し出る人がいた。夫の服があまりにもボロボロなので、この家の人は安いお金で売る約束をして、契約書に印を押した。それで夫は契約書を持って家に帰ると、妻がまた、「今度はきれいな羽織、はかまを借りてきなさい」といいつけた。夫が服を着けて家に行くと、そこの主人はびっくりして、「自分で約束したことだから、家を出て行く」といって家を渡した。夫婦はその家に住むようになった。ところが妻の実家はどんどん貧乏になっていった。それでしまいには娘が引き取り、一緒に暮らすようになった。
全体の記録時間数 7:36
物語の時間数 7:06
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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