一人の子供を産んでお母さんが亡くなったので、その妹を後妻に迎え、男の子が生まれた。(先妻の子が)14歳になったとき、麦ご飯を作るため、臼に麦を入れて搗かせる。なかなか搗かれないので泣きとおしていると、涙が臼の中に落ちてよく搗けた。それで水を入れて搗いたが、時間が遅くなったため罰として、自分の子供と二人、岩の上に乗せた。そして、今晩の夕ご飯は二十日月が昇るころにやるから、そのつもりでいなさいという。 また、継子には傘とみのを着けさせ、実子にはタオルと丹前を着させた。雨が降り、傘から落ちる水はみのを伝って流れるけど、タオルから落ちる水は丹前に吸い込まれた。それで継子は元気で、自分の子は震えていた。そこで、実子には温かい着物を着せ、継子には、「お前はこんな寒いときにも死にもしないから、ここ(後ろ側にある池)で、池の中に入ってこいに餌をやってきなさい」といって、餌をやらせる。継子が餌をやりにいくと、上から押さえつけた。その鯉が逃げた穴から継子も逃げ出した。でも、そのとき胸を痛めて苦しんだ。苦しんで寝ていると、父親がそれを見て「どうしたか」ときく。わけを話すと(父親は)「この子を大きく育てるためにこうした(お前を迎えた)のに、子供に罰を与えるようなら、お前も殺してやる」と剣を抜いて殺そうとすると、(妻は)岩に頭をはさまれ、死んでしまった。
| レコード番号 | 47O230236 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C014 |
| 決定題名 | 継子話(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 棚原オト |
| 話者名かな | たなはらおと |
| 生年月日 | 19080805 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県粟国村西 |
| 記録日 | 19760819 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 粟国T09B09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 麦搗き,二十日月,丹前 |
| 梗概(こうがい) | 一人の子供を産んでお母さんが亡くなったので、その妹を後妻に迎え、男の子が生まれた。(先妻の子が)14歳になったとき、麦ご飯を作るため、臼に麦を入れて搗かせる。なかなか搗かれないので泣きとおしていると、涙が臼の中に落ちてよく搗けた。それで水を入れて搗いたが、時間が遅くなったため罰として、自分の子供と二人、岩の上に乗せた。そして、今晩の夕ご飯は二十日月が昇るころにやるから、そのつもりでいなさいという。 また、継子には傘とみのを着けさせ、実子にはタオルと丹前を着させた。雨が降り、傘から落ちる水はみのを伝って流れるけど、タオルから落ちる水は丹前に吸い込まれた。それで継子は元気で、自分の子は震えていた。そこで、実子には温かい着物を着せ、継子には、「お前はこんな寒いときにも死にもしないから、ここ(後ろ側にある池)で、池の中に入ってこいに餌をやってきなさい」といって、餌をやらせる。継子が餌をやりにいくと、上から押さえつけた。その鯉が逃げた穴から継子も逃げ出した。でも、そのとき胸を痛めて苦しんだ。苦しんで寝ていると、父親がそれを見て「どうしたか」ときく。わけを話すと(父親は)「この子を大きく育てるためにこうした(お前を迎えた)のに、子供に罰を与えるようなら、お前も殺してやる」と剣を抜いて殺そうとすると、(妻は)岩に頭をはさまれ、死んでしまった。 |
| 全体の記録時間数 | 9:43 |
| 物語の時間数 | 8:46 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎神が語った話と言っている |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |