鉄門の福分(方言)

概要

やんばる(山原)の人が、親子で金持ちになろうと、毎日山で薪を取って積んでいたが、その薪はいつも盗まれていた。父親が子供に、自分を薪の山の中に入れて一緒に縛ってくれといって、その中に入った。すると、その薪の束が天に引き上げられてしまった。天に着くと、どうしてお前は薪の中に入っていたのかときかれた。父親は、自分たち親子は一生けん命働いても金持ちになるどころか、いつも薪が盗まれるので、泥棒を捕まえようと思って薪の中に入っていたのです」と答えた。すると薪の中から出され、こっちに来いといわれて水桶を見せられた。水がこぼれるほどいっぱい入っている大きな水桶は、これは金持ちの人の物。また中くらいの人の桶には水が半分入っていると天が決めてあるといった。そして貧乏の人の物といった具合に決められていた。これはお前たち親子の物といって、何も入っていない桶を見せた。お前たちは幾ら働いても金持ちにはなれないと決められている、といった。だから下界に下ろすので、大晦日の晩に親のない子が生まれるから、その子がオギャーといったら外に出て、その子に「ジョウンタン」と名前を付けて、引き取って育てなさい。そうすると金持ちになれる、といわれた。父親は正月の来るのが待ち遠しくなっていた。とうとう大晦日の夜がきた。赤ちゃんのオギャという泣き声と同時に天の人がいったとおり名前も付け、引き取って育てた。その後は金持ちになった。

再生時間:3:08

民話詳細DATA

レコード番号 47O230026
CD番号 47O23C003  
決定題名 鉄門の福分(方言)
話者がつけた題名
話者名 末吉カマ
話者名かな すえよしかま
生年月日 18880805
性別
出身地 沖縄県粟国村字浜
記録日 19760816
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 粟国T02A07
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 薪,水桶の福分,大晦日の夜,子の誕生,
梗概(こうがい) やんばる(山原)の人が、親子で金持ちになろうと、毎日山で薪を取って積んでいたが、その薪はいつも盗まれていた。父親が子供に、自分を薪の山の中に入れて一緒に縛ってくれといって、その中に入った。すると、その薪の束が天に引き上げられてしまった。天に着くと、どうしてお前は薪の中に入っていたのかときかれた。父親は、自分たち親子は一生けん命働いても金持ちになるどころか、いつも薪が盗まれるので、泥棒を捕まえようと思って薪の中に入っていたのです」と答えた。すると薪の中から出され、こっちに来いといわれて水桶を見せられた。水がこぼれるほどいっぱい入っている大きな水桶は、これは金持ちの人の物。また中くらいの人の桶には水が半分入っていると天が決めてあるといった。そして貧乏の人の物といった具合に決められていた。これはお前たち親子の物といって、何も入っていない桶を見せた。お前たちは幾ら働いても金持ちにはなれないと決められている、といった。だから下界に下ろすので、大晦日の晩に親のない子が生まれるから、その子がオギャーといったら外に出て、その子に「ジョウンタン」と名前を付けて、引き取って育てなさい。そうすると金持ちになれる、といわれた。父親は正月の来るのが待ち遠しくなっていた。とうとう大晦日の夜がきた。赤ちゃんのオギャという泣き声と同時に天の人がいったとおり名前も付け、引き取って育てた。その後は金持ちになった。
全体の記録時間数 3:17
物語の時間数 3:08
言語識別 方言
音源の質 ○ 
テープ番号
予備項目1

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