那覇の人は金持ち同士で結婚するが、その新しく嫁に来た痩せてしまった。痩せてしまったので、その姑が「お前の家も私の家も食べ物には不自由しないのに、ここに来たら痩せているがどうしてか」ときいた。するとその嫁は、「私は親の家では屁ひりだったが、このお家では恥ずかしくて我慢しているため痩せた」といった。すると親は、「これは虫の息だから恥ずかしがらなくてもよい。出るものは出せ」といった。その嫁は姑にそういわれたので、軒下に立って屁をこぐと、天まで上がってドゥ(龍)になった。ドゥになったので、そのドゥが曲がると風が吹く。また、嫁は「俗世間の人たちは私の糞を竜糞といって宝にする。また、鼻ダイはユブシの玉といって、余計、宝だといった。久米島の人がその竜糞を山で見付けて、那覇の川田に売りに来た。私の父が10円で買ってきた。母が痩せていたので太らすために買ってきいた。自分もちょっと食べてみたら全く赤ちゃんのウンコと似ていた。そしてユフシの玉は海がどんなに深くても、これを投げ入れると陸になる。仲里のおじいさんが船を造ったら全部転覆してしまった。このユフシを投げながらジレーにたどり着いた。ジレーに降りたら底の青年たちが頭に手ぬぐいを巻いて、鉦を叩いて掛け声をかけ、舟を傾かせカイを落としてやって来た。仲里のおじいさんは、「ナカジンの造りはお前たちがカイを落として転覆させたのだろう」といった。「ショージンイチムシがいるが、これを借りてくれたら人間が食べられないので、命を取られないようにナカジンの造りをカイ落とししているんだよ」といったら、シイヌハラグヮ(岩の所)にショージンイチムシが寝ていた。「君はナカジンイチムシを食うか、食わないか」と杖で耳を押して振り落とした。ジレーの青年たちが、「あなたたちの島はムイ落とされているよ」といっていた。赤ちゃんを連れている女が、ムイ落とされている。この赤ちゃんの陰部にオクマーミを三粒込めてあった。ハダカーが見えた。海水を掛けて浴びていた。ジレーからオクマーミとハダカーは上がっている。オクマーミの花が咲くと、天の神が憎むそうである。オクマーミはジレーの作物なので憎まれている。オクマーミはとても美味しい豆である。
| レコード番号 | 47O230023 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C002 |
| 決定題名 | 屁ひり嫁 竜糞(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 末吉カマ |
| 話者名かな | すえよしかま |
| 生年月日 | 18880805 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県粟国村字浜 |
| 記録日 | 19760816 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 粟国T02A04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 屁ひり嫁,竜糞 |
| 梗概(こうがい) | 那覇の人は金持ち同士で結婚するが、その新しく嫁に来た痩せてしまった。痩せてしまったので、その姑が「お前の家も私の家も食べ物には不自由しないのに、ここに来たら痩せているがどうしてか」ときいた。するとその嫁は、「私は親の家では屁ひりだったが、このお家では恥ずかしくて我慢しているため痩せた」といった。すると親は、「これは虫の息だから恥ずかしがらなくてもよい。出るものは出せ」といった。その嫁は姑にそういわれたので、軒下に立って屁をこぐと、天まで上がってドゥ(龍)になった。ドゥになったので、そのドゥが曲がると風が吹く。また、嫁は「俗世間の人たちは私の糞を竜糞といって宝にする。また、鼻ダイはユブシの玉といって、余計、宝だといった。久米島の人がその竜糞を山で見付けて、那覇の川田に売りに来た。私の父が10円で買ってきた。母が痩せていたので太らすために買ってきいた。自分もちょっと食べてみたら全く赤ちゃんのウンコと似ていた。そしてユフシの玉は海がどんなに深くても、これを投げ入れると陸になる。仲里のおじいさんが船を造ったら全部転覆してしまった。このユフシを投げながらジレーにたどり着いた。ジレーに降りたら底の青年たちが頭に手ぬぐいを巻いて、鉦を叩いて掛け声をかけ、舟を傾かせカイを落としてやって来た。仲里のおじいさんは、「ナカジンの造りはお前たちがカイを落として転覆させたのだろう」といった。「ショージンイチムシがいるが、これを借りてくれたら人間が食べられないので、命を取られないようにナカジンの造りをカイ落とししているんだよ」といったら、シイヌハラグヮ(岩の所)にショージンイチムシが寝ていた。「君はナカジンイチムシを食うか、食わないか」と杖で耳を押して振り落とした。ジレーの青年たちが、「あなたたちの島はムイ落とされているよ」といっていた。赤ちゃんを連れている女が、ムイ落とされている。この赤ちゃんの陰部にオクマーミを三粒込めてあった。ハダカーが見えた。海水を掛けて浴びていた。ジレーからオクマーミとハダカーは上がっている。オクマーミの花が咲くと、天の神が憎むそうである。オクマーミはジレーの作物なので憎まれている。オクマーミはとても美味しい豆である。 |
| 全体の記録時間数 | 6:37 |
| 物語の時間数 | 6:37 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |