大歳の亀(シマグチ)

概要

兄弟が二人いた。次男は大変金持ちになったが、長男は子供たちや年寄り二人を養うことで貧しい生活をしていた。長男は正月の準備が何もできなかったので、肉を買う分のお金だけでいいから貸してくれと次男のところに頼みに行った。しかし次男の奥さんは悪い人だったので「あなた達と私達はそれぞれ別の家だ」と断った。長男は家に帰って、父母に訳を話した。しょうがないからと、火正月をすることになり、長男は山に薪を取りに行った。大きな薪があったので斧で削ると、亀が首を長くして出てきて「シーリ、シーリ」と言った。珍しいと思って、もう一度斧をたてると、また「シーリ、シーリ」と言ったので、それを家に持って帰って父母に亀を見せた。あんまり珍しいので弟の家にも持って行き、亀が『シーリ、シーリ、シーグングヮチ、ソーリソーリ ソーニングヮチ』と喋ると弟に見せた。弟は「ばか、こんなことだからお前は貧乏するんだ、亀が喋るわけがない」と兄をバカ者扱いした。兄は、「本当だよ、それではもしも亀が物を言ったら、お前の財産は私にくれるか」と言った。弟はそれを承諾した。兄が斧をふるうと、その亀は『シーリ、シーリ、シーグングヮチ、ソーリソーリ ソーニングヮチ』と言った。それで兄は約束どおり財産をもらって正月を裕福に過ごすことができた。この次男は、自分ももうけようと思って、亀を金持ちのところに持って行き、兄がしたように金持ちに言うと、金持ちに物笑いにされた。それで兄がしたように斧をふるうと、亀は首を引っ込めてしまった。それで財産を手に入れることはできず、ずっと貧乏だった。

再生時間:4:26

民話詳細DATA

レコード番号 47O380605
CD番号 47O38C030
決定題名 大歳の亀(シマグチ)
話者がつけた題名 もの言う亀
話者名 照屋フミ
話者名かな てるやふみ 
生年月日 19080304
性別
出身地 沖縄県国頭郡東村字平良
記録日 19790804
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 東村字平良 T22 A16 
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情 お祖父さんから聞いた
文字化資料 日本昔話通観第26巻 P338
キーワード 兄弟,次男,金持ち,長男,正月,肉,火正月,薪,斧,亀,財産,貧乏
梗概(こうがい) 兄弟が二人いた。次男は大変金持ちになったが、長男は子供たちや年寄り二人を養うことで貧しい生活をしていた。長男は正月の準備が何もできなかったので、肉を買う分のお金だけでいいから貸してくれと次男のところに頼みに行った。しかし次男の奥さんは悪い人だったので「あなた達と私達はそれぞれ別の家だ」と断った。長男は家に帰って、父母に訳を話した。しょうがないからと、火正月をすることになり、長男は山に薪を取りに行った。大きな薪があったので斧で削ると、亀が首を長くして出てきて「シーリ、シーリ」と言った。珍しいと思って、もう一度斧をたてると、また「シーリ、シーリ」と言ったので、それを家に持って帰って父母に亀を見せた。あんまり珍しいので弟の家にも持って行き、亀が『シーリ、シーリ、シーグングヮチ、ソーリソーリ ソーニングヮチ』と喋ると弟に見せた。弟は「ばか、こんなことだからお前は貧乏するんだ、亀が喋るわけがない」と兄をバカ者扱いした。兄は、「本当だよ、それではもしも亀が物を言ったら、お前の財産は私にくれるか」と言った。弟はそれを承諾した。兄が斧をふるうと、その亀は『シーリ、シーリ、シーグングヮチ、ソーリソーリ ソーニングヮチ』と言った。それで兄は約束どおり財産をもらって正月を裕福に過ごすことができた。この次男は、自分ももうけようと思って、亀を金持ちのところに持って行き、兄がしたように金持ちに言うと、金持ちに物笑いにされた。それで兄がしたように斧をふるうと、亀は首を引っ込めてしまった。それで財産を手に入れることはできず、ずっと貧乏だった。
全体の記録時間数 4:33
物語の時間数 4:26
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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