ご飯は芋を一日三回食べた。朝ご飯のことをシティムン、またはアサムン、昼飯をヒルマムンといい、晩御飯はユウバンといった。だいたいは芋とおつゆでおかずはなかった。男の人はお膳に入れて食べ、女はソーキにいれたのを食べた。女の人たちはツンタビチといってご飯を食べる時に尻をつけて座ってはならなかった。これは用事をいいつけられたときに、すぐ立ち上がることができるようにするためである。箸は山から取ってきた竹から作った。ご飯を食べ終わると「クワッチーサビタン」と挨拶した。米のご飯は折目の時と学校の三大節の時と病気の時しか食べられなかった。麦、粟などもつくって食べていた。麦は搗いて、フーするときはカマでやってたき、臼でひいて砂糖を入れた。漬物は大根、冬瓜、瓜などを砂糖漬けして食べた。味付けをするのは味噌と塩だけである。味噌の作り方は米を蒸して麦を挽いて混ぜ、これが蒸発したら酒で立派にして、これに塩をいれ豆をたいて入れる。その時にこうじを寝かせるのに一週間かかった。食べ物の保存方法は塩を多くもちいた。魚などは塩をつけて干した。味噌を長持ちさせるためにはカメにいれ空気をいれないように密封し、少しづつ酒を入れた。水は平良には川がないのでヤマガーとサンガーの湧き水の出る泉から汲んできた。しかし平良にはたくさんの人がいるのでそれでは間に合わなかったので、水飢饉がおこることもあった。そのときは夜中も寝ないで並んで水を汲んだ。水をターグというものに入れ、それを棒の両端にかけてかついで運んだ。はじめは桶だったがそのうち一斗缶などを利用した。台所のカマドは自分で土ガマをつくる。土に藁を切っていれ、それに漆喰を混ぜて足で練って形をつくり、ウフナービーとかカマを作っていた。台所の形はたいてい決まっていた。おかずはジールで作った。ウフガマは芋をたくもの。
| レコード番号 | 47O380564 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C028 |
| 決定題名 | 民俗 食(シマグチ混じり) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 稲福シズ 具志堅ウト 宮里信子 又吉ウシ 宮城幸 |
| 話者名かな | いなふくしず ぐしけんうと みやさとのぶこ またよしうし みやぎさち |
| 生年月日 | 19041115 19101010 19081215 18910121 19070910 |
| 性別 | 女 女 女 女 女 |
| 出身地 | 沖縄県国頭郡東村字福地 沖縄県国頭郡大宜味村字野波 沖縄県国頭郡東村字慶佐次 沖縄県島尻郡佐敷村 沖縄県国頭郡東村字平良 |
| 記録日 | 19790804 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 東村字平良 T21 A02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 民俗、 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 芋,シティムン,アサムン,ヒルマムン,ユウバン,おつゆ,ソーキ,ツンタビチ,クワッチーサビタン,米,折目,三大節,病気,麦,粟,漬物,砂糖漬け,味噌,塩,保存,平良,ヤマガー,サンガー,水飢饉,ターグ,台所,カマド,土ガマ,ウフナービー,ジール,ウフガマ, |
| 梗概(こうがい) | ご飯は芋を一日三回食べた。朝ご飯のことをシティムン、またはアサムン、昼飯をヒルマムンといい、晩御飯はユウバンといった。だいたいは芋とおつゆでおかずはなかった。男の人はお膳に入れて食べ、女はソーキにいれたのを食べた。女の人たちはツンタビチといってご飯を食べる時に尻をつけて座ってはならなかった。これは用事をいいつけられたときに、すぐ立ち上がることができるようにするためである。箸は山から取ってきた竹から作った。ご飯を食べ終わると「クワッチーサビタン」と挨拶した。米のご飯は折目の時と学校の三大節の時と病気の時しか食べられなかった。麦、粟などもつくって食べていた。麦は搗いて、フーするときはカマでやってたき、臼でひいて砂糖を入れた。漬物は大根、冬瓜、瓜などを砂糖漬けして食べた。味付けをするのは味噌と塩だけである。味噌の作り方は米を蒸して麦を挽いて混ぜ、これが蒸発したら酒で立派にして、これに塩をいれ豆をたいて入れる。その時にこうじを寝かせるのに一週間かかった。食べ物の保存方法は塩を多くもちいた。魚などは塩をつけて干した。味噌を長持ちさせるためにはカメにいれ空気をいれないように密封し、少しづつ酒を入れた。水は平良には川がないのでヤマガーとサンガーの湧き水の出る泉から汲んできた。しかし平良にはたくさんの人がいるのでそれでは間に合わなかったので、水飢饉がおこることもあった。そのときは夜中も寝ないで並んで水を汲んだ。水をターグというものに入れ、それを棒の両端にかけてかついで運んだ。はじめは桶だったがそのうち一斗缶などを利用した。台所のカマドは自分で土ガマをつくる。土に藁を切っていれ、それに漆喰を混ぜて足で練って形をつくり、ウフナービーとかカマを作っていた。台所の形はたいてい決まっていた。おかずはジールで作った。ウフガマは芋をたくもの。 |
| 全体の記録時間数 | 12:28 |
| 物語の時間数 | 12:22 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |