ある所に友達がいて、それぞれの嫁さんが妊娠していた。魚釣りをしながら、あなたに男の子ができて、こちらに女の子ができたら二人を結婚させようという約束をした。そしてそれぞれ男の子と女の子が生まれた。男には福がなくて女はヌブシの玉を持って育った。それを男の子の親が知って二人を夫婦にしようと言って、そうさせた。その家はあまりに金持ちになって贅沢をしていた。嫁はナナスクという米、麦、粟等のものを炊いて夫に出すと、夫はこんなものを食えるかと言ってひっくり返してしまった。嫁はこんな人とはやっていけないと思い、妊娠していたが、そのまま家を出て炭焼きグラーのところに行った。炭焼きは年寄りだった女は妻になった。そして男の子が生まれた。その子に米を買ってくるように言い、金を持たせた。烏が田んぼで米を食べているので、男の子はお金を一つづつ投げるとみんななくなってしまった。すると炭焼きグラーが、これなら炭を焼くところにたくさんあるという。そこに行ってみると、なるほどたくさんあった。家が豊かになったので炭を焼かなくても生活できるようになった。そこへ前夫がバーキを売りにやって来たので、それと知った女はみんな買い取ってやった。そして前夫にナナスクを炊いてあげた。前夫は「とてもおいしい」といって食べた。その時に「あなたは昔、わたしが炊いたナナスクをひっくり返したではないか」と言うと、前夫は驚き、その場で舌を噛み切って死んでしまった。女はその死体を裏の雨だいの下に埋めて隠した。そこから煙草の葉っぱが生え、それを吸って暮らした。
| レコード番号 | 47O380353 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C018 |
| 決定題名 | 産神問答 炭焼き長者(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 仲泊マカト |
| 話者名かな | なかどまりまかと |
| 生年月日 | 19080410 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県国頭郡東村字有銘 |
| 記録日 | 19790803 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 東村字有銘 T13 A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 両親や祖母から聞いた |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 友達,妊娠,男の子,女の子,結婚,福,ヌブシの玉,金持ち,ナナスク,炭焼きグラー,金,バーキ,舌,煙草 |
| 梗概(こうがい) | ある所に友達がいて、それぞれの嫁さんが妊娠していた。魚釣りをしながら、あなたに男の子ができて、こちらに女の子ができたら二人を結婚させようという約束をした。そしてそれぞれ男の子と女の子が生まれた。男には福がなくて女はヌブシの玉を持って育った。それを男の子の親が知って二人を夫婦にしようと言って、そうさせた。その家はあまりに金持ちになって贅沢をしていた。嫁はナナスクという米、麦、粟等のものを炊いて夫に出すと、夫はこんなものを食えるかと言ってひっくり返してしまった。嫁はこんな人とはやっていけないと思い、妊娠していたが、そのまま家を出て炭焼きグラーのところに行った。炭焼きは年寄りだった女は妻になった。そして男の子が生まれた。その子に米を買ってくるように言い、金を持たせた。烏が田んぼで米を食べているので、男の子はお金を一つづつ投げるとみんななくなってしまった。すると炭焼きグラーが、これなら炭を焼くところにたくさんあるという。そこに行ってみると、なるほどたくさんあった。家が豊かになったので炭を焼かなくても生活できるようになった。そこへ前夫がバーキを売りにやって来たので、それと知った女はみんな買い取ってやった。そして前夫にナナスクを炊いてあげた。前夫は「とてもおいしい」といって食べた。その時に「あなたは昔、わたしが炊いたナナスクをひっくり返したではないか」と言うと、前夫は驚き、その場で舌を噛み切って死んでしまった。女はその死体を裏の雨だいの下に埋めて隠した。そこから煙草の葉っぱが生え、それを吸って暮らした。 |
| 全体の記録時間数 | 5:17 |
| 物語の時間数 | 5:17 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |