支那の話である。喜納という人の話である。唐話と言っていた。竜宮の神というのは本当にいたと思う。網打ちゃーが網をうつと何かがひっかかっている。解こうとするとひっかかった魚が物を言う。「自分は竜宮の神の子である、助けてくれれば、魚をたくさんとってあげるし、また竜宮も見せてあげる」と言う。助けてあげると竜宮の神は「いつ、いつの日にここに来なさい」と言って帰っていった。約束した日にこのアカングァーが現れて「あなたを私の背中に乗せていくが、私がとーと言うまで目を開けるな。じっと背中にしがみついておけ」と言う。そうすると眠くなるくらい連れられて行った。竜宮の家というのは石のガマだったけど、宝石みたいにピカピカ光っている。海の底なのに昼のようだった。竜宮では目で見るのはいいが何も触るなと言われる。それを守ってニ三日してから、「もう満足だから家に帰る」と言うと「とーあんせーお家に行きたければ、私の背中に乗りなさい。また、とーこちらさと言うところで目を開けるんだよ」と言われる。「とうこちらさ」という声がするので目を開けるとまだ海の中だった。そして「ここからは海の道は一つしかないから、この道を歩いていきなさい、しかし道は一つだけど道中には山があって、そこの中を通らなければならないが、そこにはハブから何からいるから、このように「アリ」と言いなさい、するとすぐ蟻に化けてハブも見ることはできないので通りなさい」と言われる。行ってみるとそこにはハブがいたので、言われたとおり、蟻に化けて通り抜ける。それを越えると雷の家に着く。そこには門番がいて、門にはサーシが入っていて、そこから出ることはできない。鍵は雷が持っている。雷には子供がいないので、そこで門番をしている。そこには、道に迷ったのかきれいな娘がいた。娘が言うには、この雷は「ワァー」と言うと慌てるから、そのあいだに鍵を取ってくる。それで一緒に逃げようということになる。そして男が「ワァー」と言うと、雷が「どうした、どうした」と出てきた。それでこの男は蟻に化ける。娘も蟻に化ける。そして身を隠し鍵をとって来て二人は逃げていく。娘は長いこと迷っていたので服を着ていなかった。男は自分の家から同年輩の妹の服をとって来て着せてから家に連れて行った。妹は「その女はどこから連れてきた」言うので竜宮の家のことを言ったが信じない。しかしこの女は雷の家から連れてきたと言うと、この女は大変綺麗な人だったので、妹は信じた。二人にはたくさん子どもができた。
| レコード番号 | 47O380185 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C008 |
| 決定題名 | 竜神と雷神(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 久高将亀 |
| 話者名かな | くだかしょうき |
| 生年月日 | 19000525 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県具志川市赤納 |
| 記録日 | 19790802 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 東村字宮城 T06 A05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 昔の師範を出た喜納という人から聞いた |
| 文字化資料 | 日本昔話通観第26巻 P509 |
| キーワード | 支那,喜納,唐話,竜宮の神,網打ちゃー,魚,アカングァー,宝石,海の道,ハブ,蟻,雷の家,門番,鍵,娘,妹 |
| 梗概(こうがい) | 支那の話である。喜納という人の話である。唐話と言っていた。竜宮の神というのは本当にいたと思う。網打ちゃーが網をうつと何かがひっかかっている。解こうとするとひっかかった魚が物を言う。「自分は竜宮の神の子である、助けてくれれば、魚をたくさんとってあげるし、また竜宮も見せてあげる」と言う。助けてあげると竜宮の神は「いつ、いつの日にここに来なさい」と言って帰っていった。約束した日にこのアカングァーが現れて「あなたを私の背中に乗せていくが、私がとーと言うまで目を開けるな。じっと背中にしがみついておけ」と言う。そうすると眠くなるくらい連れられて行った。竜宮の家というのは石のガマだったけど、宝石みたいにピカピカ光っている。海の底なのに昼のようだった。竜宮では目で見るのはいいが何も触るなと言われる。それを守ってニ三日してから、「もう満足だから家に帰る」と言うと「とーあんせーお家に行きたければ、私の背中に乗りなさい。また、とーこちらさと言うところで目を開けるんだよ」と言われる。「とうこちらさ」という声がするので目を開けるとまだ海の中だった。そして「ここからは海の道は一つしかないから、この道を歩いていきなさい、しかし道は一つだけど道中には山があって、そこの中を通らなければならないが、そこにはハブから何からいるから、このように「アリ」と言いなさい、するとすぐ蟻に化けてハブも見ることはできないので通りなさい」と言われる。行ってみるとそこにはハブがいたので、言われたとおり、蟻に化けて通り抜ける。それを越えると雷の家に着く。そこには門番がいて、門にはサーシが入っていて、そこから出ることはできない。鍵は雷が持っている。雷には子供がいないので、そこで門番をしている。そこには、道に迷ったのかきれいな娘がいた。娘が言うには、この雷は「ワァー」と言うと慌てるから、そのあいだに鍵を取ってくる。それで一緒に逃げようということになる。そして男が「ワァー」と言うと、雷が「どうした、どうした」と出てきた。それでこの男は蟻に化ける。娘も蟻に化ける。そして身を隠し鍵をとって来て二人は逃げていく。娘は長いこと迷っていたので服を着ていなかった。男は自分の家から同年輩の妹の服をとって来て着せてから家に連れて行った。妹は「その女はどこから連れてきた」言うので竜宮の家のことを言ったが信じない。しかしこの女は雷の家から連れてきたと言うと、この女は大変綺麗な人だったので、妹は信じた。二人にはたくさん子どもができた。 |
| 全体の記録時間数 | 11:18 |
| 物語の時間数 | 11:06 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |