サクイ物語(方言)

概要

山田里主と玉城里主はとても仲が良かった。玉城里主の妻がとても美人だったので、その妻を自分のものにしようと思う。そして「さぁ、玉城里主、今日は天気も良い、慶良間沖で魚でも釣って来ましょう」と誘って魚釣りに出かける。そして海上に出ると玉城里主は山田里主に海へ突き落とされる、上がってきたところを殴られて海に沈んでしまう。その後、玉城里主の妻と山田里主は夫婦になる。山田里主は玉城里主の長男カミジューがいる限り、二人枕を並べて安心して寝ることもできない。これをどうにかしなければならないと考える。女の考えは早く「ウチガニク山には昔から人を喰う蛇がいるという噂です。そこへダキヌクヮを取りにいって、帰ったものは誰一人していないそうだ。あなたはサクチュの病気になりなさい。私が計ってカミジューをあの山へ使うから」と言う。それからカミジューを呼び寄せ「カミジュー、山田里主はサクチュの病気になった。親孝行だと思ってウチガニク山に行ってダキヌクヮをとって来てくれ」カミジューは、あそこには人を喰う蛇がいる、他に薬はないのかとしぶる。「この病気はあそこの山のダキヌクヮでなければ治らない。お前は親の言うことを聞けないのか」と言われてカミジューは行くことにする。歌を歌いながら行く。「ワンヤタマグシク チャクシカミジュー ヤイビーシガ ナマヤヒラテノウヤムチャイ ヤマダサトヌシ ガ サクチュノビョーキ ナタルタミナカイ ワンネ ウチガニクヤマンカイ ヤラサビーン ウチガニクヤマ ヤ チュ クヮイル ジャヌウンディ シリナギラ ワンネイクシガ ウチガニクヤマ クンジナケー ワネーミルクダチルスル ウチガニクヤマ ニ マウリヌフトゥキヌメンセーラー ワンクヮイル ジャ ヌキティ ウタンミセーリ」と歌っているところに蛇が現れる。喰われそうになっている時に山の神のマウリの神に助けられる。そして「あなたはどうしてこの山に来たのか」と尋ねる。「私は玉城の息子でカミジューと申しますが、父親は生きているのか死んでいるのか、行方がわかりません。今の親、山田里主がサクチュの病気になっているので、私は命をかけて、この山へ来たわけですが、あなたの情で命拾いしました。実はダキヌクヮを取らなければ二度と家に戻ることができないので持たせてください」と言うと「それは偽りだ。あの人は病気でも何でもない。実はあなたの母親が計ったことなのだ。あなたの父親は慶良間沖で魚取りに行き、殺されたのだよ」と教える。それを聞いてカミジューがどうしたらいいかとたずねると、山の神は、三年と三日、ここで私と共にこの山で山篭りをして修行して、それから親の仇をとりなさい」と言われる。それから三年三日後 カミジューは神から暇をもらいかえる途中、蛇と出会うので蛇を退治する。そして自分の家に帰ってきて親の仇をとる。

再生時間:10:04

民話詳細DATA

レコード番号 47O380122
CD番号 47O38C005
決定題名 サクイ物語(方言)
話者がつけた題名
話者名 波名城常臣
話者名かな はなしろつねおみ
生年月日 19121010
性別
出身地 沖縄県国頭郡東村字宮城
記録日 19790802
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 東村 宮城魚泊 T03 B05 
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類
発句(ほっく)
伝承事情 村の長老から聞いた。
文字化資料
キーワード 山田里主,玉城里主,妻,カミジュー,「ウチガニク山,蛇,ダキヌクヮ,サクチュの病気,歌,山の神,マウリの神,仇,三年三日
梗概(こうがい) 山田里主と玉城里主はとても仲が良かった。玉城里主の妻がとても美人だったので、その妻を自分のものにしようと思う。そして「さぁ、玉城里主、今日は天気も良い、慶良間沖で魚でも釣って来ましょう」と誘って魚釣りに出かける。そして海上に出ると玉城里主は山田里主に海へ突き落とされる、上がってきたところを殴られて海に沈んでしまう。その後、玉城里主の妻と山田里主は夫婦になる。山田里主は玉城里主の長男カミジューがいる限り、二人枕を並べて安心して寝ることもできない。これをどうにかしなければならないと考える。女の考えは早く「ウチガニク山には昔から人を喰う蛇がいるという噂です。そこへダキヌクヮを取りにいって、帰ったものは誰一人していないそうだ。あなたはサクチュの病気になりなさい。私が計ってカミジューをあの山へ使うから」と言う。それからカミジューを呼び寄せ「カミジュー、山田里主はサクチュの病気になった。親孝行だと思ってウチガニク山に行ってダキヌクヮをとって来てくれ」カミジューは、あそこには人を喰う蛇がいる、他に薬はないのかとしぶる。「この病気はあそこの山のダキヌクヮでなければ治らない。お前は親の言うことを聞けないのか」と言われてカミジューは行くことにする。歌を歌いながら行く。「ワンヤタマグシク チャクシカミジュー ヤイビーシガ ナマヤヒラテノウヤムチャイ ヤマダサトヌシ ガ サクチュノビョーキ ナタルタミナカイ ワンネ ウチガニクヤマンカイ ヤラサビーン ウチガニクヤマ ヤ チュ クヮイル ジャヌウンディ シリナギラ ワンネイクシガ ウチガニクヤマ クンジナケー ワネーミルクダチルスル ウチガニクヤマ ニ マウリヌフトゥキヌメンセーラー ワンクヮイル ジャ ヌキティ ウタンミセーリ」と歌っているところに蛇が現れる。喰われそうになっている時に山の神のマウリの神に助けられる。そして「あなたはどうしてこの山に来たのか」と尋ねる。「私は玉城の息子でカミジューと申しますが、父親は生きているのか死んでいるのか、行方がわかりません。今の親、山田里主がサクチュの病気になっているので、私は命をかけて、この山へ来たわけですが、あなたの情で命拾いしました。実はダキヌクヮを取らなければ二度と家に戻ることができないので持たせてください」と言うと「それは偽りだ。あの人は病気でも何でもない。実はあなたの母親が計ったことなのだ。あなたの父親は慶良間沖で魚取りに行き、殺されたのだよ」と教える。それを聞いてカミジューがどうしたらいいかとたずねると、山の神は、三年と三日、ここで私と共にこの山で山篭りをして修行して、それから親の仇をとりなさい」と言われる。それから三年三日後 カミジューは神から暇をもらいかえる途中、蛇と出会うので蛇を退治する。そして自分の家に帰ってきて親の仇をとる。
全体の記録時間数 10:47
物語の時間数 10:04
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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