ハージ岩と塩屋の干瀬(共通語)

概要

この部落に人が住んでから間もなくなんか鬼みたいな非常な動物が村に出てね、村の人はとても苦しめておったというんですよね。そして皆が、「鬼がまた出て来る時分だ。」と言うことで相談しあっておるところへね、首里からかどこからかは知らないけどね、三名の武士がやってきて通りかかったというんですよ。その武士が、「あんたがたに私達も協力しよう。」と言うことになって、その侍が鬼が下りて来るところに待ち構えで、鬼が下りようとすると追い込んで行って、御嶽の後(くし)という奥の方で鬼を仕留めたと言うんですね。それで、仕留めた所から皆でずっと引っ張って下ろして来よったらしいんですよ。そのとき何とかいう洟垂(はなだれ)れの小父さんがおったと言うんですよ。その小父さんの洟垂れを鬼にぶっつけると軽くなるので、その洟垂(はなだれ)を鬼にぶっつけては引っ張って、また重くなったら洟垂れをぶっつけるというようなことでね、引っ張って御嶽の高い所に引き上げてきたらしいんですよね。そこからは下りになるからもう洟垂れが必要なくなったから洟垂れを取ってこう投げたら御嶽の石に当たったから、それで御嶽の石は今までも白いんだと。それから、この怪物の鬼はね、もう持っていく所がないから川の上の方に引っ張ってほっぽって置いてあったらしいんですね。そうしたら、大雨が降って大水が来て流れてきたときに鬼の頭と爪が流されて、この湾の中の石をファージと言いますけどね、真ん中に四つ並んでいる岩になってますね。その中の一番大きいのは鬼の頭だそうです。それから胴体は流れて行って塩屋の先の方にね、手を大きく広げて沈んだそうですよ。それが今のこの塩屋の内海(うちうみ)の干瀬(ぴし)〔珊瑚礁〕になったというような話を聞いたんです。あれこれ合わせてよく作ってあるもんだと思いましたよね。

再生時間:2:56

民話詳細DATA

レコード番号 47O220762
CD番号 47O22C034
決定題名 ハージ岩と塩屋の干瀬(共通語)
話者がつけた題名 ハージ岩と塩屋の干瀬
話者名 松本正夫
話者名かな まつもとまさお
生年月日 19201028
性別
出身地 沖縄県大宜味村田港
記録日 19830331
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 大宜味村田港T30A02
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情 14、5歳のとき吉本さん(当時70歳を越えていた)というおじいさんから
文字化資料
キーワード この部落に人が住んでから間もなくなんか鬼みたいな非常な動物が村に出てね、村の人はとても苦しめておったというんですよね。そして皆が、「鬼がまた出て来る時分だ。」と言うことで相談しあっておるところへね、首里からかどこからかは知らないけどね、三名の武士がやってきて通りかかったというんですよ。その武士が、「あんたがたに私達も協力しよう。」と言うことになって、その侍が鬼が下りて来るところに待ち構えで、鬼が下りようとすると追い込んで行って、御嶽の後(くし)という奥の方で鬼を仕留めたと言うんですね。それで、仕留めた所から皆でずっと引っ張って下ろして来よったらしいんですよ。そのとき何とかいう洟垂(はなだれ)れの小父さんがおったと言うんですよ。その小父さんの洟垂れを鬼にぶっつけると軽くなるので、その洟垂(はなだれ)を鬼にぶっつけては引っ張って、また重くなったら洟垂れをぶっつけるというようなことでね、引っ張って御嶽の高い所に引き上げてきたらしいんですよね。そこからは下りになるからもう洟垂れが必要なくなったから洟垂れを取ってこう投げたら御嶽の石に当たったから、それで御嶽の石は今までも白いんだと。それから、この怪物の鬼はね、もう持っていく所がないから川の上の方に引っ張ってほっぽって置いてあったらしいんですね。そうしたら、大雨が降って大水が来て流れてきたときに鬼の頭と爪が流されて、この湾の中の石をファージと言いますけどね、真ん中に四つ並んでいる岩になってますね。その中の一番大きいのは鬼の頭だそうです。それから胴体は流れて行って塩屋の先の方にね、手を大きく広げて沈んだそうですよ。それが今のこの塩屋の内海(うちうみ)の干瀬(ぴし)〔珊瑚礁〕になったというような話を聞いたんです。あれこれ合わせてよく作ってあるもんだと思いましたよね。
梗概(こうがい) この部落に人が住んでから間もなくなんか鬼みたいな非常な動物が村に出てね、村の人はとても苦しめておったというんですよね。そして皆が、「鬼がまた出て来る時分だ。」と言うことで相談しあっておるところへね、首里からかどこからかは知らないけどね、三名の武士がやってきて通りかかったというんですよ。その武士が、「あんたがたに私達も協力しよう。」と言うことになって、その侍が鬼が下りて来るところに待ち構えで、鬼が下りようとすると追い込んで行って、御嶽の後(くし)という奥の方で鬼を仕留めたと言うんですね。それで、仕留めた所から皆でずっと引っ張って下ろして来よったらしいんですよ。そのとき何とかいう洟垂(はなだれ)れの小父さんがおったと言うんですよ。その小父さんの洟垂れを鬼にぶっつけると軽くなるので、その洟垂(はなだれ)を鬼にぶっつけては引っ張って、また重くなったら洟垂れをぶっつけるというようなことでね、引っ張って御嶽の高い所に引き上げてきたらしいんですよね。そこからは下りになるからもう洟垂れが必要なくなったから洟垂れを取ってこう投げたら御嶽の石に当たったから、それで御嶽の石は今までも白いんだと。それから、この怪物の鬼はね、もう持っていく所がないから川の上の方に引っ張ってほっぽって置いてあったらしいんですね。そうしたら、大雨が降って大水が来て流れてきたときに鬼の頭と爪が流されて、この湾の中の石をファージと言いますけどね、真ん中に四つ並んでいる岩になってますね。その中の一番大きいのは鬼の頭だそうです。それから胴体は流れて行って塩屋の先の方にね、手を大きく広げて沈んだそうですよ。それが今のこの塩屋の内海(うちうみ)の干瀬(ぴし)〔珊瑚礁〕になったというような話を聞いたんです。あれこれ合わせてよく作ってあるもんだと思いましたよね。
全体の記録時間数 3:08
物語の時間数 2:56
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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