八重山で鰹製造の仕事していた頃の話。海岸ばたの製造場で漁船が着くのを待っていたらここ(両ももの辺りを示して)火傷して、あっちこっち腫れあがった。これはキジムナーの仕業だった。キジムナーは水揚げした鰹の頭だけを残して腹のところを持って行って喰ってしまった。キジムナーは赤毛でこれくらい(人間の幼児)の背丈だった。火傷をさせられた時も気づかなかったが、キジムナーというのはいるんだなと思った。ある人の話だが、男の人たちが「世の中にキジムナーというのがいるものか」と言ったので、口げんかになったが、「それじゃあ、今日あそこの山の蘇鉄の茂ったところへ行ってみよう」と言って、一緒に行った。「キジムナーはいない」と言った人は、脇に立って確かめようとした。「キジムナーがいる」と言った人が蘇鉄の葉の下の方にキジムナーを誘い出すと、線香火のようなものが出てきて、「キジムナーはいない」と言った人を火傷させた。それで、(その人は)キジムナーを信じるようになった。キジムナーというのは本当にいる。夜、イザイ(夜釣り)に行くとキジムナーが加勢して大漁になった。蛸は手(足)が8本あるので(キジムナーに)「おまえたちはティーヤーチャー(手の八つあるもの)に連れて行ってもらおう」と言ったので、キジムナーはいなくなった。蛸は手(足)が8本あるので魔除けだそうだ。
| レコード番号 | 47O220733 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C033 |
| 決定題名 | キジムナー 蛸(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | キジムナー 蛸 |
| 話者名 | 宮城カメ |
| 話者名かな | みやぎかめ |
| 生年月日 | 19071025 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村塩屋 |
| 記録日 | 19830305 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村塩屋T29A08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 世間話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 八重山,鰹,キジムナー,赤毛,火傷,イザイ(夜釣り),大漁,蛸,手(足)が8本,魔除け |
| 梗概(こうがい) | 八重山で鰹製造の仕事していた頃の話。海岸ばたの製造場で漁船が着くのを待っていたらここ(両ももの辺りを示して)火傷して、あっちこっち腫れあがった。これはキジムナーの仕業だった。キジムナーは水揚げした鰹の頭だけを残して腹のところを持って行って喰ってしまった。キジムナーは赤毛でこれくらい(人間の幼児)の背丈だった。火傷をさせられた時も気づかなかったが、キジムナーというのはいるんだなと思った。ある人の話だが、男の人たちが「世の中にキジムナーというのがいるものか」と言ったので、口げんかになったが、「それじゃあ、今日あそこの山の蘇鉄の茂ったところへ行ってみよう」と言って、一緒に行った。「キジムナーはいない」と言った人は、脇に立って確かめようとした。「キジムナーがいる」と言った人が蘇鉄の葉の下の方にキジムナーを誘い出すと、線香火のようなものが出てきて、「キジムナーはいない」と言った人を火傷させた。それで、(その人は)キジムナーを信じるようになった。キジムナーというのは本当にいる。夜、イザイ(夜釣り)に行くとキジムナーが加勢して大漁になった。蛸は手(足)が8本あるので(キジムナーに)「おまえたちはティーヤーチャー(手の八つあるもの)に連れて行ってもらおう」と言ったので、キジムナーはいなくなった。蛸は手(足)が8本あるので魔除けだそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:25 |
| 物語の時間数 | 3:15 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◯ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |