昔、自分の家の庭に青い火が上がったので、その青い火が上がるのは珍らしい物だと親は思っていたようだ。その親は長男、次男、三男まで産まれていた。長男に、「ここが明るくなっているから、ここに穴を掘って私を埋めてくれ」と言った。すると、「親祖父母を埋めることはできない」と断った。それでまた、「お前ができないのなら次男を呼べ」と。次男にもまた、「ここに穴を掘れ」と言ったから、「ここに穴を掘ってどうなさるのですか」と言ったらね、「私を埋めてくれ」と。子の心を見るという、お父さんの考えだったから、それからもう三男しかできないと、三男を呼んで。そうして三男に、「ここに穴を掘れ」と言ったら、「どうしてここに穴を掘って何をするのですか」と言ったら、「私を埋めてくれ」と言ったら、「親を埋めたら、親はまたとは生まれません。私は子は産めばまたできるから、それならここに穴を掘って私の子を埋めます」と三男が言って三男が穴を掘ったらね、もうちょっと掘れ、もうちょっと掘れとしているうちに、すぐ黄金の花が青く輝いて出てきたって。そうしてその三男は親の命も儲けて、自分の産んだ子の命も儲けて、黄金の花が出てきてと歌をして、黄金を抱きかかえて家に戻って行った。それは芝居にもあるさ。それから、次男と長男とはもうその黄金を奪い取ろうとするのだが、取ることはできなかった。三男の親孝行な子がそれを求めたから、もう親は、「この黄金は三男の物だ」と、それからもう三男は親孝行な子だと。三人兄弟の上からは飛び鳥も飛ばないという昔の言葉もある。
| レコード番号 | 47O220702 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C032 |
| 決定題名 | 仲順大主の財産譲り(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 子供の肝 仲順流り |
| 話者名 | 松本マツ |
| 話者名かな | まつもとまつ |
| 生年月日 | 18920212 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村田港 |
| 記録日 | 19830305 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村田港T27A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話、 伝説 |
| 発句(ほっく) | むかしや |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 庭,青い火,親,長男,次男,三男,穴を掘れ,埋めて,子,黄金の花,親孝行 |
| 梗概(こうがい) | 昔、自分の家の庭に青い火が上がったので、その青い火が上がるのは珍らしい物だと親は思っていたようだ。その親は長男、次男、三男まで産まれていた。長男に、「ここが明るくなっているから、ここに穴を掘って私を埋めてくれ」と言った。すると、「親祖父母を埋めることはできない」と断った。それでまた、「お前ができないのなら次男を呼べ」と。次男にもまた、「ここに穴を掘れ」と言ったから、「ここに穴を掘ってどうなさるのですか」と言ったらね、「私を埋めてくれ」と。子の心を見るという、お父さんの考えだったから、それからもう三男しかできないと、三男を呼んで。そうして三男に、「ここに穴を掘れ」と言ったら、「どうしてここに穴を掘って何をするのですか」と言ったら、「私を埋めてくれ」と言ったら、「親を埋めたら、親はまたとは生まれません。私は子は産めばまたできるから、それならここに穴を掘って私の子を埋めます」と三男が言って三男が穴を掘ったらね、もうちょっと掘れ、もうちょっと掘れとしているうちに、すぐ黄金の花が青く輝いて出てきたって。そうしてその三男は親の命も儲けて、自分の産んだ子の命も儲けて、黄金の花が出てきてと歌をして、黄金を抱きかかえて家に戻って行った。それは芝居にもあるさ。それから、次男と長男とはもうその黄金を奪い取ろうとするのだが、取ることはできなかった。三男の親孝行な子がそれを求めたから、もう親は、「この黄金は三男の物だ」と、それからもう三男は親孝行な子だと。三人兄弟の上からは飛び鳥も飛ばないという昔の言葉もある。 |
| 全体の記録時間数 | 3:22 |
| 物語の時間数 | 3:14 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◯ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |