竜宮の神様、乙姫様がね、重い病気になったというんですよ。「これは山のね、猿の肝を取って来て薬にしなければ治らない」というようなね、診断下ったというんですよ。そしたら陸にも上がれるし、海からも泳げるのは亀だからですね、「亀にね、是非行ってもらいたい」というようなことで、亀が猿を連れに山に上がって来たわけですよ。そして亀はですね、その猿にね、「竜宮の神様が呼んでいる。竜宮はとってもご馳走があるから、ご馳走したり踊ったりしているから一緒に行こうじゃないか」と言ってね、亀はですね、その猿を騙してね。そしてその竜宮に連れて行っておるわけです。して、竜宮に行ってからですね、まあご馳走もちろん与えただろうけどですね、「実はお前の肝が欲しいんだ」と言ったらね、この猿は、「ちょっと待て。そうならばそうとね、先に言ってくれれば良かった。私の肝はね、山の方に引っかけたまんまで忘れて来ておるんだ」と。「これは大変だ」ということで、猿はですね、じゃあまた亀に乗ってその肝を取りにね、また陸に上がって来たわけです。そうしたら亀はですね、もうその猿が肝を取って来るもんと思ってずっと待っていた。「早(はよ)取ってけえ、取って来なさい」と言うんですよ。そしたらこの猿は怒ってですね、「肝ちゅう物は胸の中にあるんだ。この馬鹿野郎が」と、石を持って行って、それで亀の甲羅にぶっつけてから、亀の甲羅は割れたというんですよ。それで、亀は竜宮に帰れないもんだから、山にそのまま住む山亀になったという。
| レコード番号 | 47O220692 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C031 |
| 決定題名 | 猿の生肝(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 猿の生肝 |
| 話者名 | 松本正夫 |
| 話者名かな | まつもとまさお |
| 生年月日 | 19201028 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村田港 |
| 記録日 | 19830305 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村田港T26A27T26B01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 動物昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 『おおぎみの昔話』(平成10年3月31日 大宜味村教育委員会発行)P18 |
| キーワード | 竜宮,神様,乙姫様,重い病気,猿の肝,薬,亀,ご馳走,踊り,山,石,亀の甲羅,山亀 |
| 梗概(こうがい) | 竜宮の神様、乙姫様がね、重い病気になったというんですよ。「これは山のね、猿の肝を取って来て薬にしなければ治らない」というようなね、診断下ったというんですよ。そしたら陸にも上がれるし、海からも泳げるのは亀だからですね、「亀にね、是非行ってもらいたい」というようなことで、亀が猿を連れに山に上がって来たわけですよ。そして亀はですね、その猿にね、「竜宮の神様が呼んでいる。竜宮はとってもご馳走があるから、ご馳走したり踊ったりしているから一緒に行こうじゃないか」と言ってね、亀はですね、その猿を騙してね。そしてその竜宮に連れて行っておるわけです。して、竜宮に行ってからですね、まあご馳走もちろん与えただろうけどですね、「実はお前の肝が欲しいんだ」と言ったらね、この猿は、「ちょっと待て。そうならばそうとね、先に言ってくれれば良かった。私の肝はね、山の方に引っかけたまんまで忘れて来ておるんだ」と。「これは大変だ」ということで、猿はですね、じゃあまた亀に乗ってその肝を取りにね、また陸に上がって来たわけです。そうしたら亀はですね、もうその猿が肝を取って来るもんと思ってずっと待っていた。「早(はよ)取ってけえ、取って来なさい」と言うんですよ。そしたらこの猿は怒ってですね、「肝ちゅう物は胸の中にあるんだ。この馬鹿野郎が」と、石を持って行って、それで亀の甲羅にぶっつけてから、亀の甲羅は割れたというんですよ。それで、亀は竜宮に帰れないもんだから、山にそのまま住む山亀になったという。 |
| 全体の記録時間数 | 2:22 |
| 物語の時間数 | 2:15 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◯ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |