鬼ヶ島(共通語)

概要

台湾で、こっちの漁船が流れて遭難した話があるでしょう。宮古から行った人が、この蛮人にやられたという、おそらく、あの話と一つじゃないかと思いますけれども。船が難破してですね、そして、鬼につかまれて。おそらく、あれが台湾じゃなかったかと思いますけどね。そして、鬼につかまれて、船長は肥えておったから、そのまま鬼に殺されて、食べられたというんですよ。あとの船員は、長い漂流だからやせておるわけですよ。それで、ふとらせてから食べるということで、みんな御飯を食べさせられてたらしいんですよ。そうしたら、その中の一人の人がですね、同じ話しができる人間が、女がおったらしんですよ。だから、それに頼んで、逃がしてもらおうというようなことで話ししたらですね、そうしたら、その女がですね、逃げ道を教えたそうですよ。逃げ道を教えてやって、「そこは砂浜を通るからね、砂浜を通る場合には後向きにして歩いて、それから、足形(あしがた)のつかない所では前向きにして歩くように」ということを言って、「そうして行ったら、年寄りの爺さんと婆さんがそこにおるから、その人達にかくまってもらって、さらに道を教わって行きなさい」ということだった。そうやって逃げたら、すぐに、鬼に逃げたということがわかったんですね。鬼は、犬を連れて走ってきているわけですよ、その爺さん婆さんの、おる所へですね。そいでもそこは、爺さん婆さんは人間だからね、(犬は)人間のにおいでは、かぎわけなかったわけですよ。そこに隠しておいてですね。鬼が、そこでちょっと休んでから、そこからあとは、その先には、もう捜索には行かなかったらしいんですよね。そして、鬼が帰ったあとに、その爺さん婆さんが、にぎり飯を作って持たしてですね、道を教えてから帰したちゅうような。そして帰ってきた人が、鬼ケ島から逃げてきた人がおるちゅう話を聞いたんですがね。

再生時間:3:00

民話詳細DATA

レコード番号 47O220684
CD番号 47O22C031
決定題名 鬼ヶ島(共通語)
話者がつけた題名 鬼ヶ島
話者名 松本正夫
話者名かな まつもとまさお
生年月日 19201028
性別
出身地 沖縄県大宜味村田港
記録日 19830305
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 大宜味村田港T26A19
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 世間話
発句(ほっく)
伝承事情 小さい頃、母から怖い話として、鬼の話を聞かされた。
文字化資料
キーワード 台湾,漁船,遭難,鬼,船長,船員,漂流,御飯,女,逃げ道,砂浜,後向き,足形,前向き,爺さん,婆さん,逃げた,犬,にぎり飯,鬼ケ島
梗概(こうがい) 台湾で、こっちの漁船が流れて遭難した話があるでしょう。宮古から行った人が、この蛮人にやられたという、おそらく、あの話と一つじゃないかと思いますけれども。船が難破してですね、そして、鬼につかまれて。おそらく、あれが台湾じゃなかったかと思いますけどね。そして、鬼につかまれて、船長は肥えておったから、そのまま鬼に殺されて、食べられたというんですよ。あとの船員は、長い漂流だからやせておるわけですよ。それで、ふとらせてから食べるということで、みんな御飯を食べさせられてたらしいんですよ。そうしたら、その中の一人の人がですね、同じ話しができる人間が、女がおったらしんですよ。だから、それに頼んで、逃がしてもらおうというようなことで話ししたらですね、そうしたら、その女がですね、逃げ道を教えたそうですよ。逃げ道を教えてやって、「そこは砂浜を通るからね、砂浜を通る場合には後向きにして歩いて、それから、足形(あしがた)のつかない所では前向きにして歩くように」ということを言って、「そうして行ったら、年寄りの爺さんと婆さんがそこにおるから、その人達にかくまってもらって、さらに道を教わって行きなさい」ということだった。そうやって逃げたら、すぐに、鬼に逃げたということがわかったんですね。鬼は、犬を連れて走ってきているわけですよ、その爺さん婆さんの、おる所へですね。そいでもそこは、爺さん婆さんは人間だからね、(犬は)人間のにおいでは、かぎわけなかったわけですよ。そこに隠しておいてですね。鬼が、そこでちょっと休んでから、そこからあとは、その先には、もう捜索には行かなかったらしいんですよね。そして、鬼が帰ったあとに、その爺さん婆さんが、にぎり飯を作って持たしてですね、道を教えてから帰したちゅうような。そして帰ってきた人が、鬼ケ島から逃げてきた人がおるちゅう話を聞いたんですがね。
全体の記録時間数 3:12
物語の時間数 3:00
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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