国頭の山での話と言われているが、国頭の人ではない人が、そこを通りかかった時に、たくさんの蛇が集まっていてですね。その中の一つが竜になって、天に上がろうとしているところを通りかかったというんですよ。そうしたら蛇がその人にですね、「これを見たということをお前が言わなかったら助けてやろう。そしたらお前達家族もみんな栄えさしてやるけれども、お前が口から出してそれを言ったらね、全部バサッとつぶれてしまうぞ」というようなことを言われて、「絶対言わない。命だけは助けてくれ」というようなことでですね、その場を逃れたんですね。蛇が言ったように、その人はもう子孫全部大変栄えたそうですよね。それを隠しておけばよかったのにですね、その人が、いよいよもう自分が年いったもんだからね、それをばらしてしまったというんですよ。そしたら間もなくその人は死んで、あんなに栄えてきた家がですね、一時の間につぶれてしまったというような話があるんですがね。
レコード番号 | 47O220681 |
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CD番号 | 47O22C031 |
決定題名 | 千年蛇(共通語) |
話者がつけた題名 | 千年蛇 |
話者名 | 松本正夫 |
話者名かな | まつもとまさお |
生年月日 | 19201028 |
性別 | 男 |
出身地 | 沖縄県大宜味村田港 |
記録日 | 19830305 |
記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
元テープ番号 | 大宜味村田港T26A16 |
元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
分類 | 伝説、 世間話 |
発句(ほっく) | - |
伝承事情 | 年寄り |
文字化資料 | 『おおぎみの昔話』(平成10年3月31日 大宜味村教育委員会発行)P172 |
キーワード | 国頭の山,蛇,竜,天に上がる,言わない,栄えた,ばらした,死んだ |
梗概(こうがい) | 国頭の山での話と言われているが、国頭の人ではない人が、そこを通りかかった時に、たくさんの蛇が集まっていてですね。その中の一つが竜になって、天に上がろうとしているところを通りかかったというんですよ。そうしたら蛇がその人にですね、「これを見たということをお前が言わなかったら助けてやろう。そしたらお前達家族もみんな栄えさしてやるけれども、お前が口から出してそれを言ったらね、全部バサッとつぶれてしまうぞ」というようなことを言われて、「絶対言わない。命だけは助けてくれ」というようなことでですね、その場を逃れたんですね。蛇が言ったように、その人はもう子孫全部大変栄えたそうですよね。それを隠しておけばよかったのにですね、その人が、いよいよもう自分が年いったもんだからね、それをばらしてしまったというんですよ。そしたら間もなくその人は死んで、あんなに栄えてきた家がですね、一時の間につぶれてしまったというような話があるんですがね。 |
全体の記録時間数 | 1:43 |
物語の時間数 | 1:39 |
言語識別 | 共通語 |
音源の質 | ◯ |
テープ番号 | - |
予備項目1 | - |