アカナーは鬼をですね、騙しておるわけなんですよね。アカナーは、月夜の晩に海の沖にですね、魚釣りに鬼を誘って来ているわけですよ。そうしたらその舟がですね、鬼が乗っている舟は土で造っておるわけです。そしてアカナーは、自分の乗っておる舟はですね、木で造ってあるわけですよ。そんで、沖に出て。またアカナーの物はですね、魚よう釣れるけれども、その鬼の舟では魚釣れなかったというんです。そうしたもんだから、その鬼はですね、アカナーに向かって、「どうしてお前の舟はそんなに魚釣れるんだ。」と言ったらですね。「舟の先にね、小便ひっかけて櫂で叩いたらから釣れたんだ。」と。そういうことをですね、そのアカナーが教えたもんですからね、そうしたら鬼の舟というのが土で造っておるわけですから、「そうか。」と言って、鬼が小便ひっかけてもう舟の舳先をですね、櫂で叩いたらですね、舟が潰れてしまったわけですよ。そうしたら、今度鬼は怒ってですね。それで泳いでアカナーの所に来るけれども、アカナーの舟は速くて追いつけなかったんですよね。それでアカナーは岸にですね、這い上がって、それで山の奥行ってですね、鬼に追われたまま池の上の木の上に隠れておったわけですよね。そうしたら下の方は池だもんですからね、鬼はこの下の方に、アカナーのその影が映っておるもんですからね、「これの中におるんだ。」と思ってですね、池の水を飲み干してしまったらしいんですよ。それでもいない思っていたら、アカナーはそれを見て笑った。そして後の方の木の上におるからね、鬼は見つけて木に登って行ったというんですね。登って行ったらアカナーはですね、まあ月夜ですからね、月に救いを求めてですね、それで月に引き上げられて行ったというような話を聞いたんですが。
| レコード番号 | 47O220674 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C030 |
| 決定題名 | アカナーと鬼(共通語) |
| 話者がつけた題名 | アカナーと鬼 |
| 話者名 | 松本正夫 |
| 話者名かな | まつもとまさお |
| 生年月日 | 19201028 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村田港 |
| 記録日 | 19830305 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村田港T26A09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 小さい頃、母から聞かされた |
| 文字化資料 | 『おおぎみの昔話』(平成10年3月31日 大宜味村教育委員会発行)P176 |
| キーワード | アカナー,鬼,月夜の晩,魚釣り,土の舟,木の舟,小便,櫂で叩く,山の奥,池,木の上,隠れた,影が映る,池の水,飲み干す,笑った,月に引き上げられた |
| 梗概(こうがい) | アカナーは鬼をですね、騙しておるわけなんですよね。アカナーは、月夜の晩に海の沖にですね、魚釣りに鬼を誘って来ているわけですよ。そうしたらその舟がですね、鬼が乗っている舟は土で造っておるわけです。そしてアカナーは、自分の乗っておる舟はですね、木で造ってあるわけですよ。そんで、沖に出て。またアカナーの物はですね、魚よう釣れるけれども、その鬼の舟では魚釣れなかったというんです。そうしたもんだから、その鬼はですね、アカナーに向かって、「どうしてお前の舟はそんなに魚釣れるんだ。」と言ったらですね。「舟の先にね、小便ひっかけて櫂で叩いたらから釣れたんだ。」と。そういうことをですね、そのアカナーが教えたもんですからね、そうしたら鬼の舟というのが土で造っておるわけですから、「そうか。」と言って、鬼が小便ひっかけてもう舟の舳先をですね、櫂で叩いたらですね、舟が潰れてしまったわけですよ。そうしたら、今度鬼は怒ってですね。それで泳いでアカナーの所に来るけれども、アカナーの舟は速くて追いつけなかったんですよね。それでアカナーは岸にですね、這い上がって、それで山の奥行ってですね、鬼に追われたまま池の上の木の上に隠れておったわけですよね。そうしたら下の方は池だもんですからね、鬼はこの下の方に、アカナーのその影が映っておるもんですからね、「これの中におるんだ。」と思ってですね、池の水を飲み干してしまったらしいんですよ。それでもいない思っていたら、アカナーはそれを見て笑った。そして後の方の木の上におるからね、鬼は見つけて木に登って行ったというんですね。登って行ったらアカナーはですね、まあ月夜ですからね、月に救いを求めてですね、それで月に引き上げられて行ったというような話を聞いたんですが。 |
| 全体の記録時間数 | 2:35 |
| 物語の時間数 | 2:28 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◯ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |