首里城が陥落した。その時、首里城から、赤ちゃんだった伊平屋王がなしを、水がもれないように箱に入れて流した。それを見つけた人が伊平屋の人だった。その箱の中に、刀と何かも入れられていた。開けてみたら、これはもう王様の子供になっていたから、伊平屋ではみんなさわいで、そして、立派に育てた。それで、その人が田んぼを開けると、どこでも水が出たそうです。住民は全部、伊平屋王がなしについたもんだから、(ある人が)あんまりねたんでよ。それで、「この人、殺さんといかん」と言うて、悪人に通知したから、それで、逃がした。逃がした所が辺土名の岬から、すじ(道)だけ通って、この道は川を一つも渡らなかった。この人が通った所は、木が倒れて自然に道が出来た。ところが、松とチャーギは全然倒れなかったから、「あなたたちは、私が通っても恐れもしない。あなたたちの子孫はいなくなるさ」と言った。それで、松とチャーギは、子は出ないんだと。これが行った所は、奥間で、奥間ハンジャー(鍛冶屋)のところに行った。奥間ハンジャーは、伊平屋王がなしに奉公するために、鍛冶屋で全部、作らしたわけさ。それで、伊平屋王がなしは、ずっともうハイリ道を出て、命からがら逃げた。それに、頭が切れているし、ブシ(武勇者)だったらしい。それでもう、伊平屋王がなしは首里城に着いて、そこで、いろいろ沖縄のことしたもんだから、皆から慕われてよ。それで、第一王統なったと。「この刀ね、あんたこの刀持っているね?」と言ったら「持っています」と言った。そうしたら、自分が本当に預けていた刀だったもんだから、びっくりして、首里城ではもう大さわぎして、喜んでね。王様が誕生したと言って、喜んだという話です。
| レコード番号 | 47O220569 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C026 |
| 決定題名 | 伊平屋王(シマグチ混) |
| 話者がつけた題名 | 伊平屋王 |
| 話者名 | 田村賢太郎 |
| 話者名かな | たむらけんたろう |
| 生年月日 | 19040203 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村津波 |
| 記録日 | 19830305 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村津波T23A10 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 首里城,伊平屋王がなし,赤ちゃん,箱に入れて流した,伊平屋,刀,王様の子供,田んぼ,水が出た,ねたんで,悪人に通知,逃がす,辺土名の岬,道,木が倒れ,自然に道が出来た,松,チャーギ,奥間,奥間ハンジャー(鍛冶屋),ブシ,王様が誕生 |
| 梗概(こうがい) | 首里城が陥落した。その時、首里城から、赤ちゃんだった伊平屋王がなしを、水がもれないように箱に入れて流した。それを見つけた人が伊平屋の人だった。その箱の中に、刀と何かも入れられていた。開けてみたら、これはもう王様の子供になっていたから、伊平屋ではみんなさわいで、そして、立派に育てた。それで、その人が田んぼを開けると、どこでも水が出たそうです。住民は全部、伊平屋王がなしについたもんだから、(ある人が)あんまりねたんでよ。それで、「この人、殺さんといかん」と言うて、悪人に通知したから、それで、逃がした。逃がした所が辺土名の岬から、すじ(道)だけ通って、この道は川を一つも渡らなかった。この人が通った所は、木が倒れて自然に道が出来た。ところが、松とチャーギは全然倒れなかったから、「あなたたちは、私が通っても恐れもしない。あなたたちの子孫はいなくなるさ」と言った。それで、松とチャーギは、子は出ないんだと。これが行った所は、奥間で、奥間ハンジャー(鍛冶屋)のところに行った。奥間ハンジャーは、伊平屋王がなしに奉公するために、鍛冶屋で全部、作らしたわけさ。それで、伊平屋王がなしは、ずっともうハイリ道を出て、命からがら逃げた。それに、頭が切れているし、ブシ(武勇者)だったらしい。それでもう、伊平屋王がなしは首里城に着いて、そこで、いろいろ沖縄のことしたもんだから、皆から慕われてよ。それで、第一王統なったと。「この刀ね、あんたこの刀持っているね?」と言ったら「持っています」と言った。そうしたら、自分が本当に預けていた刀だったもんだから、びっくりして、首里城ではもう大さわぎして、喜んでね。王様が誕生したと言って、喜んだという話です。 |
| 全体の記録時間数 | 3:49 |
| 物語の時間数 | 3:40 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◯ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |