モーイ親方 勉強 難題(シマグチ)

概要

勉強‥‥昔、侍の役で、総理大臣とか文部省大臣とかいうああいう位の方、その息子はとても頭が切れて、親のいうこともきかないし、誰のいうこともきかない。ただ、家の床下で、福木の葉っぱを持ってきて、それでいつも勉強していた。それで、お母さんも心配して、「早く床下から出てきてここで勉強しなさい」と言った。父親も、「いつまでもこうしてはいられないから、そこから出て勉強しなさい。これは命令だよ」と、言いつけたけど、その子はもう相変わらず床下で勉強していた。
難題‥‥沖縄の王に薩摩から、恩納岳と焼き綱と、またもう一つは雄鶏の卵の三つを持ってこいという命令が下されたらしい。そうしたら、モーイの父親が首里の大臣なのでね、王様から、「お前ならできるよ。早く調べて薩摩からの難題を解いてくれ」と、父親にこんな命令が下ったわけ。それから父親は夜も昼も頭を抱えて、それを考えたらしい。そしたら、「アハハハ。」と、床下で笑う者がいたって。「なんだお前、よくも笑えるもんだな。こっちはこんな四苦八苦しているのも知らずに、お前は、こんなふうにするのか」と叱ったら、「それじゃあ、私が教えてあげましょうね、お父さん」と言って、父親
に、「焼き綱は、綯ってそのまま焼けば、その格好ができるからそうしてください。恩納岳を持ってこいというのは、これを積む船を造ってくれと言いなさい」と言うと、父親はそれを薩摩に言ったらしい。そしたら、それがちゃんと通った。それからモーイが薩摩の人に、「父は産気づいているので来れません」と言ったそうだ。そしたら薩摩のほうが、「何だと。男が子供を産むか」と言ったので、「それでは、雄鶏が卵を産むというのですか」と言った。それで薩摩の使いは、負けてしまったという話だよ。父親は、「よくやったぞ、モーイ」と言って、わが子をほめたてて、成功させたという話だよ。

再生時間:3:43

民話詳細DATA

レコード番号 47O220565
CD番号 47O22C026
決定題名 モーイ親方 勉強 難題(シマグチ)
話者がつけた題名 モーイ親方 勉強 難題
話者名 田村賢太郎
話者名かな たむらけんたろう
生年月日 19040203
性別
出身地 沖縄県大宜味村津波
記録日 19830305
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 大宜味村津波T23A06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 笑話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 侍の役,息子,頭が切れる,親のいうこともきかない,家の床下,福木の葉っぱ,勉強,お母さん,心配,父親,沖縄の王,薩摩,恩納岳,焼き綱,雄鶏の卵,持ってこい,命令,首里の大臣,王様,難題,
梗概(こうがい) 勉強‥‥昔、侍の役で、総理大臣とか文部省大臣とかいうああいう位の方、その息子はとても頭が切れて、親のいうこともきかないし、誰のいうこともきかない。ただ、家の床下で、福木の葉っぱを持ってきて、それでいつも勉強していた。それで、お母さんも心配して、「早く床下から出てきてここで勉強しなさい」と言った。父親も、「いつまでもこうしてはいられないから、そこから出て勉強しなさい。これは命令だよ」と、言いつけたけど、その子はもう相変わらず床下で勉強していた。 難題‥‥沖縄の王に薩摩から、恩納岳と焼き綱と、またもう一つは雄鶏の卵の三つを持ってこいという命令が下されたらしい。そうしたら、モーイの父親が首里の大臣なのでね、王様から、「お前ならできるよ。早く調べて薩摩からの難題を解いてくれ」と、父親にこんな命令が下ったわけ。それから父親は夜も昼も頭を抱えて、それを考えたらしい。そしたら、「アハハハ。」と、床下で笑う者がいたって。「なんだお前、よくも笑えるもんだな。こっちはこんな四苦八苦しているのも知らずに、お前は、こんなふうにするのか」と叱ったら、「それじゃあ、私が教えてあげましょうね、お父さん」と言って、父親 に、「焼き綱は、綯ってそのまま焼けば、その格好ができるからそうしてください。恩納岳を持ってこいというのは、これを積む船を造ってくれと言いなさい」と言うと、父親はそれを薩摩に言ったらしい。そしたら、それがちゃんと通った。それからモーイが薩摩の人に、「父は産気づいているので来れません」と言ったそうだ。そしたら薩摩のほうが、「何だと。男が子供を産むか」と言ったので、「それでは、雄鶏が卵を産むというのですか」と言った。それで薩摩の使いは、負けてしまったという話だよ。父親は、「よくやったぞ、モーイ」と言って、わが子をほめたてて、成功させたという話だよ。
全体の記録時間数 3:53
物語の時間数 3:43
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

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