あるとき、薩摩の国から、いろいろな命令があったという。一つは、雄鶏の卵を持ってこい。一つは、灰でなわれた綱を持ってこい。またもう一つは、根元から先まで同じ大きさの木の、(どこが根っこで、どこが先の方かを当てる)三つの問題がきた。父親が返答しに来なさいという命令だが、モーイは、「お父様はいらっしゃらないで下さい。私が行きます」と言った。父親は、「お前が何もわかるはずない。行ってはならん」と言った。でも、「いいえ、この返答は私がします」と言って、モーイが薩摩に行って返答したわけ。ある薩摩のお役人が、「雄鳥の卵を持ってきたか」と言ったら、モーイは、「私の父は、今産気づいています。雄鶏が卵を産むことがありますか。私の父も卵は産みません。でも産気づいて寝ています」と言って返事した。また、灰縄を持ってこいという問題には、綯った縄をたたんで、それを火で燃やしたら、灰縄になった。もう一つは根元と先端が同じ大きさの木を、「どちらが根元か、先端か」とたずねたら、木を水に浮かべて、「沈むところが根っこです」と言って、モーイが、返事をした。親よりも、頭は優れていて、闘鶏などもしていたのだが、そのときから、王府務めをすることになり、その家はさらに栄えたというモーイ親方の話。
| レコード番号 | 47O220499 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C023 |
| 決定題名 | モーイ親方 殿様の難題(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | モーイ親方 殿様の難題 |
| 話者名 | 前田マツエ |
| 話者名かな | まえだまつえ |
| 生年月日 | 19091133 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村饒波 |
| 記録日 | 19830304 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村饒波T20B12 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | あるばすねーさつまのくに |
| 伝承事情 | 年寄りから |
| 文字化資料 | 『おおぎみの昔話』(平成10年3月31日 大宜味村教育委員会発行)P194 |
| キーワード | 薩摩の国,命令,雄鶏の卵,灰縄,木の根っこ,三つの問題,父親,返答,モーイ,産気づいて,王府務め,モーイ親方 |
| 梗概(こうがい) | あるとき、薩摩の国から、いろいろな命令があったという。一つは、雄鶏の卵を持ってこい。一つは、灰でなわれた綱を持ってこい。またもう一つは、根元から先まで同じ大きさの木の、(どこが根っこで、どこが先の方かを当てる)三つの問題がきた。父親が返答しに来なさいという命令だが、モーイは、「お父様はいらっしゃらないで下さい。私が行きます」と言った。父親は、「お前が何もわかるはずない。行ってはならん」と言った。でも、「いいえ、この返答は私がします」と言って、モーイが薩摩に行って返答したわけ。ある薩摩のお役人が、「雄鳥の卵を持ってきたか」と言ったら、モーイは、「私の父は、今産気づいています。雄鶏が卵を産むことがありますか。私の父も卵は産みません。でも産気づいて寝ています」と言って返事した。また、灰縄を持ってこいという問題には、綯った縄をたたんで、それを火で燃やしたら、灰縄になった。もう一つは根元と先端が同じ大きさの木を、「どちらが根元か、先端か」とたずねたら、木を水に浮かべて、「沈むところが根っこです」と言って、モーイが、返事をした。親よりも、頭は優れていて、闘鶏などもしていたのだが、そのときから、王府務めをすることになり、その家はさらに栄えたというモーイ親方の話。 |
| 全体の記録時間数 | 2:09 |
| 物語の時間数 | 2:00 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |