これ事実かどうか、そういったことだというような説です。士族のきれいな娘がいた。毎晩、年頃の美男子が娘のところに来ると、娘は術でもかけられたように居眠りしていた。毎晩同じ時間に男が娘の部屋に入り込んで来るので、家族も、「不思議だ。こりゃいかん」ということで、ある物分かりの良いお婆さんを連れて来て、「何とか打つ手はないか」と聞いた。お婆さん、これは普通の人間じゃないと察知して、「針に長い糸を通して、男が帰る時に、着物の裾かどこか適当なところに縫っておきなさい」と、娘に言いつけた。娘が男の着物に針をさすと、男は気がつかんでそのまま自分の家に行った。翌朝、糸の行っておるところを探って行ってみると穴があった。「これはもう大変だ。蛇だ」というわけです。アカマターに騙されて交尾して、妊娠したもんだから、「これはもう大変」と言って、そのお父さん、お母さんが浜のアダンのところに連れて行って、子供を産ませた。ところが皆人間じゃないから、アカマターとの子がたくさん産まれておるわけ。そういうことから、「旧の三月三日には、女は是非浜下りせないかん」と。こういう浜下りのいわれがあるわけです。
| レコード番号 | 47O220298 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C014 |
| 決定題名 | 蛇婿入り 苧環型(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 蛇婿入り |
| 話者名 | 親川富二 |
| 話者名かな | おやかわとみじ |
| 生年月日 | 19161110 |
| 性別 | - |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村白浜 |
| 記録日 | 19830303 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄県口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村白浜14A04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 『おおぎみの昔話』(平成10年3月31日 大宜味村教育委員会発行)P27 |
| キーワード | 士族,きれいな娘,毎晩,年頃の美男子,居眠り,同じ時間,娘の部屋,入り込んで来る,家族,物分かりの良いお婆さん,針,長い糸,着物の裾,翌朝,探って行く,穴,蛇,アカマター,妊娠,お父さん,お母さん,浜,アダン,子供を産ませた,旧の三月三日,浜下り |
| 梗概(こうがい) | これ事実かどうか、そういったことだというような説です。士族のきれいな娘がいた。毎晩、年頃の美男子が娘のところに来ると、娘は術でもかけられたように居眠りしていた。毎晩同じ時間に男が娘の部屋に入り込んで来るので、家族も、「不思議だ。こりゃいかん」ということで、ある物分かりの良いお婆さんを連れて来て、「何とか打つ手はないか」と聞いた。お婆さん、これは普通の人間じゃないと察知して、「針に長い糸を通して、男が帰る時に、着物の裾かどこか適当なところに縫っておきなさい」と、娘に言いつけた。娘が男の着物に針をさすと、男は気がつかんでそのまま自分の家に行った。翌朝、糸の行っておるところを探って行ってみると穴があった。「これはもう大変だ。蛇だ」というわけです。アカマターに騙されて交尾して、妊娠したもんだから、「これはもう大変」と言って、そのお父さん、お母さんが浜のアダンのところに連れて行って、子供を産ませた。ところが皆人間じゃないから、アカマターとの子がたくさん産まれておるわけ。そういうことから、「旧の三月三日には、女は是非浜下りせないかん」と。こういう浜下りのいわれがあるわけです。 |
| 全体の記録時間数 | 4:04 |
| 物語の時間数 | 3:58 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |