これは八重山での話だったと思う。イノシシを捕っては、自分の兄弟には与えないで、友達ばかりに与えている人がいた。この親は、「兄弟のことは考えないで友達のことばかり考えて、人間というのはいざというときは誰がみるかというと、兄弟がみるのだろう。お前は、このようなことをしてはいけないよ」と言われた。そう言われたので、この人はイノシシを鉄砲で撃って殺してから、友達の所へ行って、「大変なことになってしまった。イノシシのつもりで殺したのが人間だった。人に知られないうちに一緒にいって片づけてくれないか」と言った。友達は、「いや、こんなことは私はできない」と言った。「親の言うことは本当かもしれない」といって、今度は兄弟のところへ行って、そう言うと、「これはぜひ、そうしなければならない」と言って、兄弟でいって見てみると、「お前はこれはイノシシだぞ、人ではないよ」と言った。実は、私は、これをイノシシだということを分かっていたのですが、あまり親に(兄弟が大切だということを)言われたので、ためしてみたのです」と言って、そのイノシシを兄弟で食べたという話。
| レコード番号 | 47O220226 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C011 |
| 決定題名 | 兄弟の仲直り 猪(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 兄弟の仲直り 猪 |
| 話者名 | 平良真次郎 |
| 話者名かな | たいらしんじろう |
| 生年月日 | 18980420 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村根謝銘 |
| 記録日 | 19830303 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄県口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村謝名城T10A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 『おおぎみの昔話』(平成10年3月31日 大宜味村教育委員会発行)P112 |
| キーワード | 八重山での話,イノシシ,兄弟,友達,親,鉄砲,殺した,人間,一緒に,片づけ,ためした, |
| 梗概(こうがい) | これは八重山での話だったと思う。イノシシを捕っては、自分の兄弟には与えないで、友達ばかりに与えている人がいた。この親は、「兄弟のことは考えないで友達のことばかり考えて、人間というのはいざというときは誰がみるかというと、兄弟がみるのだろう。お前は、このようなことをしてはいけないよ」と言われた。そう言われたので、この人はイノシシを鉄砲で撃って殺してから、友達の所へ行って、「大変なことになってしまった。イノシシのつもりで殺したのが人間だった。人に知られないうちに一緒にいって片づけてくれないか」と言った。友達は、「いや、こんなことは私はできない」と言った。「親の言うことは本当かもしれない」といって、今度は兄弟のところへ行って、そう言うと、「これはぜひ、そうしなければならない」と言って、兄弟でいって見てみると、「お前はこれはイノシシだぞ、人ではないよ」と言った。実は、私は、これをイノシシだということを分かっていたのですが、あまり親に(兄弟が大切だということを)言われたので、ためしてみたのです」と言って、そのイノシシを兄弟で食べたという話。 |
| 全体の記録時間数 | 3:43 |
| 物語の時間数 | 3:37 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |