昔、琉球の時代に人間に土地を与えたそうです。土地分配、上と下両方から人頭割して按分して分けたらしい。しかし、安仁屋村(あんなむら)には土地は無かった。琉球の王様が、「君らは土地は無いから、もう生活できないから、一億万貫は金くれるから、これで人民に分けて食べなさい。土地が無いから、季節季節には所どころの農作物の取り入れ時に回って人民から貰って食べなさい。乞(ふー)てぃ喰(け)ぇ」と言われた。そのために、チョンダラーというチョンダラー仏(ぶとぅき)、人形には仏(ふとぅき)と言うんだが、それを作って、各戸を廻って、米一合とかもらって歩き回った。国頭方面は田があるから、米を、粟国、渡名喜などでは粟とかをもらってね。王様は「一万貫くれるから、みんな人民に分けて食べれ」という命令だったが、一万貫のお金は人民にはこないで、上で取られておるでしょう。それで、チョンダラーは仏を回しながら、歌で、「一万貫(いちまんぐゎん)ぬ金(かーに)や、耳(みーみ)ぬふぁーにる納(うさ)みたる。アー、サントリー、サーシヌミーサイナー、アー、ウシテーマーリル、ミーサイナー(一万貫なる金は耳には聞いたが、人民には貰わない。耳には聞いたが人民には渡ってない」って歌って回った。諸作物の取り入れの季節季節に、チョンダラーが戸廻ってね。この辺りは六月から旧の十月まで来ました。六月から稲を刈るから。その後、ずっともう年中各戸廻って、米茶碗の一杯ずつあげていた。あの人形持って、木で作った小さい人形よ、三つ四つぐらいですよ。この箱の中に入れてから。小さい子供達はもう、一日中追い回して、これを見るんですな。歌やりながら、四、五、六名ずつ団体で歩いていた。一人の人はジュリ馬の形の馬をはいて、「ハイハイ、ドーッサ、ドーッサ、ドーッサ」して、これを叩いてハイチケーして。チョンダラーは大人の男だけ、団体四、五名だから、これ履く人もいるし、あれする人もいる。各戸廻って、人の庭でやっていた。大人の男だけ。各戸廻って、多く廻れば多く利益あるでしょう。各部落に団体で、この家とあっちと廻った。何団体も来た。安仁屋村の人達は乞(ふー)てぃ喰(け)ぇと言われているから、もう何十団体もあった。泊まるのは民家には泊まらないで、海岸などの洞穴とか、どこでも。クーヤー(乞食)だから民家には泊まらせない。四つ柱のある高倉とか、民家から離れた所に勝手に泊まっていた。
| レコード番号 | 47O220184 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C008 |
| 決定題名 | 京太郎由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | チョンダラー由来 |
| 話者名 | 山城光次郎 |
| 話者名かな | やましろこうじろう |
| 生年月日 | 18921122 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村田嘉里 |
| 記録日 | 19830305 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村田嘉里T07B02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 琉球の時代,土地分配,安仁屋村,王様,一億万貫,人民に分けて,土地が無い,乞て喰え,チョンダラー,人形,仏(ふとぅき),各戸を廻る,国頭,粟国,渡名喜,歌, |
| 梗概(こうがい) | 昔、琉球の時代に人間に土地を与えたそうです。土地分配、上と下両方から人頭割して按分して分けたらしい。しかし、安仁屋村(あんなむら)には土地は無かった。琉球の王様が、「君らは土地は無いから、もう生活できないから、一億万貫は金くれるから、これで人民に分けて食べなさい。土地が無いから、季節季節には所どころの農作物の取り入れ時に回って人民から貰って食べなさい。乞(ふー)てぃ喰(け)ぇ」と言われた。そのために、チョンダラーというチョンダラー仏(ぶとぅき)、人形には仏(ふとぅき)と言うんだが、それを作って、各戸を廻って、米一合とかもらって歩き回った。国頭方面は田があるから、米を、粟国、渡名喜などでは粟とかをもらってね。王様は「一万貫くれるから、みんな人民に分けて食べれ」という命令だったが、一万貫のお金は人民にはこないで、上で取られておるでしょう。それで、チョンダラーは仏を回しながら、歌で、「一万貫(いちまんぐゎん)ぬ金(かーに)や、耳(みーみ)ぬふぁーにる納(うさ)みたる。アー、サントリー、サーシヌミーサイナー、アー、ウシテーマーリル、ミーサイナー(一万貫なる金は耳には聞いたが、人民には貰わない。耳には聞いたが人民には渡ってない」って歌って回った。諸作物の取り入れの季節季節に、チョンダラーが戸廻ってね。この辺りは六月から旧の十月まで来ました。六月から稲を刈るから。その後、ずっともう年中各戸廻って、米茶碗の一杯ずつあげていた。あの人形持って、木で作った小さい人形よ、三つ四つぐらいですよ。この箱の中に入れてから。小さい子供達はもう、一日中追い回して、これを見るんですな。歌やりながら、四、五、六名ずつ団体で歩いていた。一人の人はジュリ馬の形の馬をはいて、「ハイハイ、ドーッサ、ドーッサ、ドーッサ」して、これを叩いてハイチケーして。チョンダラーは大人の男だけ、団体四、五名だから、これ履く人もいるし、あれする人もいる。各戸廻って、人の庭でやっていた。大人の男だけ。各戸廻って、多く廻れば多く利益あるでしょう。各部落に団体で、この家とあっちと廻った。何団体も来た。安仁屋村の人達は乞(ふー)てぃ喰(け)ぇと言われているから、もう何十団体もあった。泊まるのは民家には泊まらないで、海岸などの洞穴とか、どこでも。クーヤー(乞食)だから民家には泊まらせない。四つ柱のある高倉とか、民家から離れた所に勝手に泊まっていた。 |
| 全体の記録時間数 | 11:28 |
| 物語の時間数 | 11:28 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |