貧乏人のおじいさんと近所に金持ちの家があった。お正月の日、貧乏人のおじいさん達はお金がないけれど「正月はしないといけない」といって、近所の金持ちの家へお金を借りに行った。しかし、「お金を貸してもおまえたちがは返せないだろう」といって、貸してくれなかった。それで貧乏人のおじいさんは泣く泣く帰った。それからしかたがないので火正月をしていた。そこへ、白髪のおじいさんが来た。おじいさんはナベを準備させて、そのナベの中に何かを入れた。すると、そのナベの中にごちそうがいっぱいになった。そのごちそうをみんなで食べて、そこで休んでいた。そのおじいさんが「おまえたちは若くなるのと、金とどちらがよいか」と聞くと、「若くなったら金もゆっくり儲けられますから金よりも若くなる方がいい」と言った。「それなら明日の朝、若水を汲んでお湯を沸かしなさい。と言ったので、沸かして浴びると、おじいさんとおばあさんは若くなった。そしておじいさんは帰った。それから金持ちの家に行くと、金持ちは「珍しいことだ。お前たちはどのようにして若返ったのか」と聞いた。「おじいさんが来て、若水を汲んで来て浴びなさいと言ったのでそのようにしたから若返ったよ」と言った。すると、金持ちが「おじいさんはどの辺にいるかな」と聞いたので、「その辺にいるだろう」と言った。そうすると、金持ちは一番早い馬で追いかけて神様の所に行ってお願いした。自分たち同じようにお湯を沸かして浴びると、この家の主人から下男下女まで猿になってしまい、みんな山に逃げて入った。それで、白髪のおじいさんが、「これ達は猿になってここは誰もいないから、ここの財産はお前達がもらいなさい」と言われたので、そのようにしていた。すると、夜になると猿がやって来て、「財産返せ、返せ」とうるさかった。それで、白髪のおじいさんにわけを話すと、「それなら真石を焼いてそこへおいておきなわい」といわれたので、そのとおりにすると、猿はその上に座って尻は焼けてしまった。そのため猿は赤尻になった。
| レコード番号 | 47O220183 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C008 |
| 決定題名 | 猿長者(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 猿長者 |
| 話者名 | 山城光次郎 |
| 話者名かな | やましろこうじろう |
| 生年月日 | 18921122 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村田嘉里 |
| 記録日 | 19830305 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村田嘉里T07B01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | あぬよー |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 『おおぎみの昔話』(平成10年3月31日 大宜味村教育委員会発行)P76 |
| キーワード | 貧乏人,おじいさん,金持ちの家,お正月の日,お金を借りに行く,貸してくれない,火正月,白髪のおじいさん,ナベの中に何かを入れる,ごちそうがいっぱい,若くなるのと金とどちらがよいか,若くなる方がいい,朝、若水を汲む,湯を沸かす,浴びる,若返る,一番早い馬で追いかける,神様,主人,下男下女,猿になる,山に逃げる,財産をもらう,夜,財産返せ,真石を焼く,猿の尻が焼ける,赤尻 |
| 梗概(こうがい) | 貧乏人のおじいさんと近所に金持ちの家があった。お正月の日、貧乏人のおじいさん達はお金がないけれど「正月はしないといけない」といって、近所の金持ちの家へお金を借りに行った。しかし、「お金を貸してもおまえたちがは返せないだろう」といって、貸してくれなかった。それで貧乏人のおじいさんは泣く泣く帰った。それからしかたがないので火正月をしていた。そこへ、白髪のおじいさんが来た。おじいさんはナベを準備させて、そのナベの中に何かを入れた。すると、そのナベの中にごちそうがいっぱいになった。そのごちそうをみんなで食べて、そこで休んでいた。そのおじいさんが「おまえたちは若くなるのと、金とどちらがよいか」と聞くと、「若くなったら金もゆっくり儲けられますから金よりも若くなる方がいい」と言った。「それなら明日の朝、若水を汲んでお湯を沸かしなさい。と言ったので、沸かして浴びると、おじいさんとおばあさんは若くなった。そしておじいさんは帰った。それから金持ちの家に行くと、金持ちは「珍しいことだ。お前たちはどのようにして若返ったのか」と聞いた。「おじいさんが来て、若水を汲んで来て浴びなさいと言ったのでそのようにしたから若返ったよ」と言った。すると、金持ちが「おじいさんはどの辺にいるかな」と聞いたので、「その辺にいるだろう」と言った。そうすると、金持ちは一番早い馬で追いかけて神様の所に行ってお願いした。自分たち同じようにお湯を沸かして浴びると、この家の主人から下男下女まで猿になってしまい、みんな山に逃げて入った。それで、白髪のおじいさんが、「これ達は猿になってここは誰もいないから、ここの財産はお前達がもらいなさい」と言われたので、そのようにしていた。すると、夜になると猿がやって来て、「財産返せ、返せ」とうるさかった。それで、白髪のおじいさんにわけを話すと、「それなら真石を焼いてそこへおいておきなわい」といわれたので、そのとおりにすると、猿はその上に座って尻は焼けてしまった。そのため猿は赤尻になった。 |
| 全体の記録時間数 | 9:07 |
| 物語の時間数 | 9:00 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |