昔、唐と貿易をやっているときに沖縄の人が蚊の鳴き声を聞いて、「これは歌のように聞こえて大変いいな」といって、小さなかごを作って、これを何匹か唐から持ってきた。そして、船の荷物などをおろしその蚊の入っているかごもおろし、蚊坂を通るときに、今まで鳴いていた蚊が鳴かない。「どうして鳴かなくなったのか、死んでしまったのか」何人かで、そのかごを開けてみた。すると、死んでいるのではなくて、蚊を全部逃がしてしまった。それから沖縄の蚊は広がった。自分達の経験もあわせて考えてみると、蚊は南から広がったのではないかと思う。宜名真にカチャーリタンメーという人がいた。その人はバカで誰も相手にする人がいなかった。この人はホラばかり吹いていておもしろい人だった。この人がどうしてカチャーリタンメーといわれているかというと、あの頃の結婚というものはほとんどが部落内でまとめられた。こんな時期にこの人は、「辺戸岬まで蚊がくるようになると世の中は開けて、唐も大和もアメリカもどこもかもカチャーリムチャーリになる」といった。それで、その人はカチャーリタンメーという名前がつけられた。
| レコード番号 | 47O220088 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C004 |
| 決定題名 | 蚊坂(ガジャンビラ)(共通語) |
| 話者がつけた題名 | ガジャンビラ |
| 話者名 | 野里耕林 |
| 話者名かな | のざとこうりん |
| 生年月日 | 19060702 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村謝名城 |
| 記録日 | 19810503 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村謝名城T04A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 唐,貿易,沖縄の人,蚊の鳴き声,歌のように聞こえる,小さなかご,蚊坂(ガジャンビラ),宜名真,カチャーリタンメー,ホラ吹き,おもしろい人,辺戸岬,唐も大和もアメリカも,カチャーリムチャーリ,名前 |
| 梗概(こうがい) | 昔、唐と貿易をやっているときに沖縄の人が蚊の鳴き声を聞いて、「これは歌のように聞こえて大変いいな」といって、小さなかごを作って、これを何匹か唐から持ってきた。そして、船の荷物などをおろしその蚊の入っているかごもおろし、蚊坂を通るときに、今まで鳴いていた蚊が鳴かない。「どうして鳴かなくなったのか、死んでしまったのか」何人かで、そのかごを開けてみた。すると、死んでいるのではなくて、蚊を全部逃がしてしまった。それから沖縄の蚊は広がった。自分達の経験もあわせて考えてみると、蚊は南から広がったのではないかと思う。宜名真にカチャーリタンメーという人がいた。その人はバカで誰も相手にする人がいなかった。この人はホラばかり吹いていておもしろい人だった。この人がどうしてカチャーリタンメーといわれているかというと、あの頃の結婚というものはほとんどが部落内でまとめられた。こんな時期にこの人は、「辺戸岬まで蚊がくるようになると世の中は開けて、唐も大和もアメリカもどこもかもカチャーリムチャーリになる」といった。それで、その人はカチャーリタンメーという名前がつけられた。 |
| 全体の記録時間数 | 3:57 |
| 物語の時間数 | 3:50 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |