昔はサバニを松の木で造ったが、あれで黒島から西表に毎日通って田を耕していたが、晩に黒島に帰るときにカジマーイ(台風)にあい、サバニは沈んでしまった。どうなることかと思っていると、大きな木が流れてきたので、それにしがみつきこの木の行くまま流されていった。そして誰も見たことのない南波照間に流された。子供の頃、南波照間と聞いたことがあるが、現にあったのだなあと、そこで何十年も魚を捕って暮らしていた。黒島では家族が三十三年忌も済ましていた。ある日、その人が海に魚を捕りに行くと、大きなサバ(フカ)が来て、その人を乗せ黒島に着くと、部落の人は総出で魚を捕っていたが、その人が帰って来ると髭も伸び放題だったので、部落の人は鬼が来たと逃げていった。ある青年が棒を持って追う払おうとすると、「待て青年、私は人間である。鬼ではない。おまえに頼みがある」といって、家族を呼んできてもらい家に帰り、農業をして暮らしていた。首里の王様にもそれが聞こえ、その人は首里に呼ばれ、王様にもうらやましがられて帰ってきた。この人が死んだ時の遺言は何かというと、自分の親戚まで絶対サバ(フカ)を食べるなということだった。現在でも首里の王様が書いた掛け軸が残っている。
| レコード番号 | 47O220087 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C004 |
| 決定題名 | フカの人助け(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | サメに助けられた人 |
| 話者名 | 平良松正 |
| 話者名かな | たいらまっしょう |
| 生年月日 | 1907 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村謝名城 |
| 記録日 | 19810503 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村謝名城T04A05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | サバニ,黒島,西表,カジマーイ(台風)南波照間,三十三年忌,大きなサバ(フカ),髭も伸び放題,鬼が来た,首里の王様,遺言,サバ(フカ)を食べるな,王様が書いた掛け軸, |
| 梗概(こうがい) | 昔はサバニを松の木で造ったが、あれで黒島から西表に毎日通って田を耕していたが、晩に黒島に帰るときにカジマーイ(台風)にあい、サバニは沈んでしまった。どうなることかと思っていると、大きな木が流れてきたので、それにしがみつきこの木の行くまま流されていった。そして誰も見たことのない南波照間に流された。子供の頃、南波照間と聞いたことがあるが、現にあったのだなあと、そこで何十年も魚を捕って暮らしていた。黒島では家族が三十三年忌も済ましていた。ある日、その人が海に魚を捕りに行くと、大きなサバ(フカ)が来て、その人を乗せ黒島に着くと、部落の人は総出で魚を捕っていたが、その人が帰って来ると髭も伸び放題だったので、部落の人は鬼が来たと逃げていった。ある青年が棒を持って追う払おうとすると、「待て青年、私は人間である。鬼ではない。おまえに頼みがある」といって、家族を呼んできてもらい家に帰り、農業をして暮らしていた。首里の王様にもそれが聞こえ、その人は首里に呼ばれ、王様にもうらやましがられて帰ってきた。この人が死んだ時の遺言は何かというと、自分の親戚まで絶対サバ(フカ)を食べるなということだった。現在でも首里の王様が書いた掛け軸が残っている。 |
| 全体の記録時間数 | 7:27 |
| 物語の時間数 | 7:20 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |