赤い糸伝説

あかいいとでんせつ

概要

唐で学問を志すある若者が中央へ行く途中、一人の老人に出会う。若者は老人に問う。「人間は生まれたときから自分と将来を共にする者が決まっているというが本当でしょうか」すると老人は「本当だとも、目に見えない赤い糸で結ばれているのだ」と答える。若者はさらに問う。「それでは自分の妻になる人は誰でしょうか」するとそこへ薪を担いだ色の黒い娘がやって来る。老人は「あれが君の妻となる人だ」と答えて消えてしまう。びっくりした若者はあんなひどい女と一緒になるのは大変だと考え、持っていた刀を投げつける。その刀が女の背中にあたり女は倒れてしまう。若者はさっさと逃げていく。それから何年かたち学問を終えて帰る途中、若者は一夜の宿を求める。するとそこの家の者はおおいに喜び若者をもてなす。さらに娘を紹介し、若者の妻にして欲しいと言う。その娘の美しさに惹かれた若者は娘と結婚する。そして一夜を共にした時、娘の背中に刀の傷があるのを見てびっくりする。そのわけを尋ねると何年か前にある若者に刀で傷を負わされ、今の両親に助けられて育てられたのだと言う。若者は老人が言ったことを思い出し「人間は生まれた時から目に見えない赤い糸で結ばれているのだ」と身をもって感じた。

再生時間:12:15

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民話詳細DATA

レコード番号 47O381744
CD番号 47O38C090
決定題名 赤い糸伝説
話者がつけた題名
話者名 金城カメ
話者名かな きんじょうかめ
生年月日 19080411
性別
出身地 沖縄県国頭郡国頭村字奥間
記録日 19740811
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 国頭郡国頭村 T27 B04 
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情 おじさんに聞いた。
文字化資料
キーワード 唐,学問,若者,老人,赤い糸,妻,刀,結婚,
梗概(こうがい) 唐で学問を志すある若者が中央へ行く途中、一人の老人に出会う。若者は老人に問う。「人間は生まれたときから自分と将来を共にする者が決まっているというが本当でしょうか」すると老人は「本当だとも、目に見えない赤い糸で結ばれているのだ」と答える。若者はさらに問う。「それでは自分の妻になる人は誰でしょうか」するとそこへ薪を担いだ色の黒い娘がやって来る。老人は「あれが君の妻となる人だ」と答えて消えてしまう。びっくりした若者はあんなひどい女と一緒になるのは大変だと考え、持っていた刀を投げつける。その刀が女の背中にあたり女は倒れてしまう。若者はさっさと逃げていく。それから何年かたち学問を終えて帰る途中、若者は一夜の宿を求める。するとそこの家の者はおおいに喜び若者をもてなす。さらに娘を紹介し、若者の妻にして欲しいと言う。その娘の美しさに惹かれた若者は娘と結婚する。そして一夜を共にした時、娘の背中に刀の傷があるのを見てびっくりする。そのわけを尋ねると何年か前にある若者に刀で傷を負わされ、今の両親に助けられて育てられたのだと言う。若者は老人が言ったことを思い出し「人間は生まれた時から目に見えない赤い糸で結ばれているのだ」と身をもって感じた。
全体の記録時間数 12:41
物語の時間数 12:15
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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