大歳の亀(シマグチ)

概要

大晦日になるとどこの家でもご馳走を作るのだが、家が貧しくて正月のご馳走も作れない家があった。せめて火正月だけでもしようと母親の気を案じた弟が兄に山に薪を取りに行くことを提案するが、怠け者の兄は耳はかさなかった。それで弟は仕方なく土砂降りの夜の山道を一人で薪を取りに行く。そして薪を取り終えて帰ろうとするとき薪を積んだそのあたりから何やら光るものに気づく。ふるえながら光っている方向へ手をのばして掴んでみると、それは赤亀で「ウヤヌコォーガッパイガッパイ」と物を言う。村に持って帰ると評判になって、弟は金持ちの店の主人のところへ行って賭けをする。店の主人は「もしもその亀がお前の言うとおり喋ることがあるものなら、私の店の半分をやろう」と言う。弟は賭けに勝って店の半分を手にすることができた。その後、兄も弟を真似て金を儲けようとずるい考えを起こし、金持ちの家のところに行って弟を同じ賭けをするが赤亀は物を言わない。それでその亀は兄に殺されてしまった。かわいそうに思った弟が赤亀を丁重に葬ると、そこにモーレー竹が生えてきて揺れる梢から金が音をたてて降ってくる。それを聞いた兄が葬られた赤亀を掘り返し別のところに穴を掘って埋めるのだが、上から降ってくるのは糞ばかりだった。

再生時間:7:30

民話詳細DATA

レコード番号 47O381580
CD番号 47O38C081
決定題名 大歳の亀(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 宮城カナ
話者名かな みやぎかな
生年月日 18920102
性別
出身地 沖縄県国頭郡国頭村字浜
記録日 19740810
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 国頭郡国頭村 T12 B05 
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 日本昔話通観第26巻 P340
キーワード 大晦日,ご馳走,正月,火正月,弟,兄,薪,怠け者,赤亀,賭け,モーレー竹,金,糞
梗概(こうがい) 大晦日になるとどこの家でもご馳走を作るのだが、家が貧しくて正月のご馳走も作れない家があった。せめて火正月だけでもしようと母親の気を案じた弟が兄に山に薪を取りに行くことを提案するが、怠け者の兄は耳はかさなかった。それで弟は仕方なく土砂降りの夜の山道を一人で薪を取りに行く。そして薪を取り終えて帰ろうとするとき薪を積んだそのあたりから何やら光るものに気づく。ふるえながら光っている方向へ手をのばして掴んでみると、それは赤亀で「ウヤヌコォーガッパイガッパイ」と物を言う。村に持って帰ると評判になって、弟は金持ちの店の主人のところへ行って賭けをする。店の主人は「もしもその亀がお前の言うとおり喋ることがあるものなら、私の店の半分をやろう」と言う。弟は賭けに勝って店の半分を手にすることができた。その後、兄も弟を真似て金を儲けようとずるい考えを起こし、金持ちの家のところに行って弟を同じ賭けをするが赤亀は物を言わない。それでその亀は兄に殺されてしまった。かわいそうに思った弟が赤亀を丁重に葬ると、そこにモーレー竹が生えてきて揺れる梢から金が音をたてて降ってくる。それを聞いた兄が葬られた赤亀を掘り返し別のところに穴を掘って埋めるのだが、上から降ってくるのは糞ばかりだった。
全体の記録時間数 7:35
物語の時間数 7:30
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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