昔、奥の村では原野を開墾して作物を作っていた。しかしいつもイノシシに荒らされていたので村人はイノシシが入ってこないように12キロの石垣を築いたが、イノシシはその石垣を飛び越えて入ってきた。次は猟犬を飼い慣らしイノシシ狩りをはじめた。その猟犬のなかにはボス格の大将犬と副大将格の犬がいた。大将犬は勇敢で真っ先にイノシシに向かっていったので猟師たちも獲物を取ってくると大将犬から与え労をねぎらっていた。部下犬たちも大将犬より先に食べ物に口をつけなかった。狩りに出かけて部下犬たちがイノシシを見つけて吠え出すと大将犬は山の頂上に登り地形を見定めイノシシの行く手を判断し先回りしてイノシシの首に食いつき、その後部下犬たちがくいつき、猟師がとどめをさした。このように大将犬は大変賢い犬だった。それからもう大将犬は年老いたのでイノシシ狩りに連れて行かず副大将犬を先頭に連れていった。ある時山の中で60キロくらいの大きなイノシシが牙をむき出した。犬たちは遠巻きに吠えるだけで近寄ることができなかった。両方ともにらみ合いを続けていた。その時副大将犬がいなくなっているのに猟師は気づいた。間もなく大将犬を連れてきたのである。大将犬は足で石を蹴り、そのすきに部下犬たちがかみつき退治することができた。それ以降も大将犬はかわいがられ、大切にされた。
| レコード番号 | 47O382260 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C116 |
| 決定題名 | 大将犬の話(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 玉城仲助 |
| 話者名かな | たましろちゅうすけ |
| 生年月日 | 19120420 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 台湾 |
| 記録日 | 19780429 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 国頭郡国頭村 T69 A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説、 世間話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 奥,原野,開墾,イノシシ,石垣,猟犬,ボス格,大将犬,副大将,犬,勇敢,賢い |
| 梗概(こうがい) | 昔、奥の村では原野を開墾して作物を作っていた。しかしいつもイノシシに荒らされていたので村人はイノシシが入ってこないように12キロの石垣を築いたが、イノシシはその石垣を飛び越えて入ってきた。次は猟犬を飼い慣らしイノシシ狩りをはじめた。その猟犬のなかにはボス格の大将犬と副大将格の犬がいた。大将犬は勇敢で真っ先にイノシシに向かっていったので猟師たちも獲物を取ってくると大将犬から与え労をねぎらっていた。部下犬たちも大将犬より先に食べ物に口をつけなかった。狩りに出かけて部下犬たちがイノシシを見つけて吠え出すと大将犬は山の頂上に登り地形を見定めイノシシの行く手を判断し先回りしてイノシシの首に食いつき、その後部下犬たちがくいつき、猟師がとどめをさした。このように大将犬は大変賢い犬だった。それからもう大将犬は年老いたのでイノシシ狩りに連れて行かず副大将犬を先頭に連れていった。ある時山の中で60キロくらいの大きなイノシシが牙をむき出した。犬たちは遠巻きに吠えるだけで近寄ることができなかった。両方ともにらみ合いを続けていた。その時副大将犬がいなくなっているのに猟師は気づいた。間もなく大将犬を連れてきたのである。大将犬は足で石を蹴り、そのすきに部下犬たちがかみつき退治することができた。それ以降も大将犬はかわいがられ、大切にされた。 |
| 全体の記録時間数 | 6:29 |
| 物語の時間数 | 5:42 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |