昔、男はたいへんなヤナカーギで、女はたいへんきれいな人であったらしいが、その男と女の話です。あるとき、男の人たち同士がね、賭をして、「お前たちは、あの女を落とすことができるか。落とせないだろう。」と賭をしたら、一番のヤナカーギ男が、「私にはできるよ。これは知恵の勝負だからね。」と言って、仕かけたらしい。そうして、この女のところに毎日通って行って、後は会うことが出来たから、「私の妻になってくれないかあ。」と言ったので、女は、「私を馬鹿にしているのかなあ。」と思ったから、意地悪を考えてね、「歌を返すことができたら、お前の妻になるよ。」と言って、歌をうたったそうだね。「海山んかりてぃ石ぬ花咲かわ〔海山も枯れて石の花が咲くのなら〕りたぃ極楽ぬ港渡ら〔さあ、二人で極楽への港へ渡ろう〕と歌ったらね、もうこの歌に返すことはできなくて、「アキサミヨー、もう負けてしまった。」と言ってね、帰って行って、青年たちに、「歌問答をされてね、私は負けてしまったさ。」と言って、 「なんといって、歌をうたったか。」と聞くから、歌を言ったら、賭けをした仲間たちに、「どうだ、やっぱり負けただろう。」と言ってね、みんなにもの笑いにされたそうだ。
| レコード番号 | 47O361895 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C072 |
| 決定題名 | 美女にふられた男(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 片思いの話 |
| 話者名 | 名嘉真敏子 |
| 話者名かな | なかまとしこ |
| 生年月日 | 19101103 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県那覇市首里 |
| 記録日 | 19811213 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 北中城村補足調査7班T38A02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 艶笑譚 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | お年寄りや母親から聞いた |
| 文字化資料 | 北中城の民話 P408 |
| キーワード | ヤナカーギ,知恵,難題婿 |
| 梗概(こうがい) | 昔、男はたいへんなヤナカーギで、女はたいへんきれいな人であったらしいが、その男と女の話です。あるとき、男の人たち同士がね、賭をして、「お前たちは、あの女を落とすことができるか。落とせないだろう。」と賭をしたら、一番のヤナカーギ男が、「私にはできるよ。これは知恵の勝負だからね。」と言って、仕かけたらしい。そうして、この女のところに毎日通って行って、後は会うことが出来たから、「私の妻になってくれないかあ。」と言ったので、女は、「私を馬鹿にしているのかなあ。」と思ったから、意地悪を考えてね、「歌を返すことができたら、お前の妻になるよ。」と言って、歌をうたったそうだね。「海山んかりてぃ石ぬ花咲かわ〔海山も枯れて石の花が咲くのなら〕りたぃ極楽ぬ港渡ら〔さあ、二人で極楽への港へ渡ろう〕と歌ったらね、もうこの歌に返すことはできなくて、「アキサミヨー、もう負けてしまった。」と言ってね、帰って行って、青年たちに、「歌問答をされてね、私は負けてしまったさ。」と言って、 「なんといって、歌をうたったか。」と聞くから、歌を言ったら、賭けをした仲間たちに、「どうだ、やっぱり負けただろう。」と言ってね、みんなにもの笑いにされたそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:19 |
| 物語の時間数 | 1:09 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |