昔は、みな集まって毛遊びする習慣があったですよ。その連中のうちの一人が病気してからに死んでしまったそうだ。それでみな、お友だちが減ったと言って嘆いて、お見舞いに行ったりして、葬式に行ったりしておったんですが、その後ですね、その死んだ人が、その友だちの家に来て、「わしは、もうあっちでは寂しくてどうにもならんから、一緒に毛遊び遊ばしてください。」言うたからね、「ああ、そうか。それはわし一人ではそれは返事できないから、みんなに相談しましょう。」言うて、それで、みんなに相談したら、もう女連中は、「怖い。そんな死んだ人が出てくるのは怖い。幽霊だ。」と言って、意見があっちこっち出ておったですよ。それで、男はもう恐怖いもの見たさ言うてね、「でぃ、一緒に遊んでみようかあ。」と言うたからね、もう多数決で後はまあ、一緒に遊ぶことにしたそうです。それで、一緒に遊ぶようになったから、この死んだ友だちが出てきて一緒に遊んだそうだ。もうその遊んでいるうちは、みんな同じ生きているような姿で踊ったり、歌したりしたそうだが。それがちょっと遅くなったので、「一番鶏が歌ったら、みんな帰りなさい。」と言ったら、「へんなもんだな。これはみんな帰ったらどうするか見てみよう。」と言うて、もうそれが通りそうなところ道を通らんで草のはえているところを通って、墓の前に行ってかがんでおったんですがね。そしたら、その死んだ友だちは、その墓の上に行きよったそうだ。「はあ、これはあっちにおるよ。」と言っているときに、その死んだ友だちは、もう逆さまになってしまってね、そいで、幽霊になっておったそうだ。それで、幽霊になってから墓に入りよったそうだ。そいで、みんな、「今からもうこれとは遊んではいかん。」言うて、みんな遊ばなかったそうだ。
| レコード番号 | 47O361840 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C069 |
| 決定題名 | 毛遊びの幽霊(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 玉城義永 |
| 話者名かな | たまきぎえい |
| 生年月日 | 19010510 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県北中城村字熱田 |
| 記録日 | 19811213 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 北中城村字熱田調査17班T34A14 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 北中城の民話 P129 |
| キーワード | 毛遊び,幽霊,一番鶏,墓 |
| 梗概(こうがい) | 昔は、みな集まって毛遊びする習慣があったですよ。その連中のうちの一人が病気してからに死んでしまったそうだ。それでみな、お友だちが減ったと言って嘆いて、お見舞いに行ったりして、葬式に行ったりしておったんですが、その後ですね、その死んだ人が、その友だちの家に来て、「わしは、もうあっちでは寂しくてどうにもならんから、一緒に毛遊び遊ばしてください。」言うたからね、「ああ、そうか。それはわし一人ではそれは返事できないから、みんなに相談しましょう。」言うて、それで、みんなに相談したら、もう女連中は、「怖い。そんな死んだ人が出てくるのは怖い。幽霊だ。」と言って、意見があっちこっち出ておったですよ。それで、男はもう恐怖いもの見たさ言うてね、「でぃ、一緒に遊んでみようかあ。」と言うたからね、もう多数決で後はまあ、一緒に遊ぶことにしたそうです。それで、一緒に遊ぶようになったから、この死んだ友だちが出てきて一緒に遊んだそうだ。もうその遊んでいるうちは、みんな同じ生きているような姿で踊ったり、歌したりしたそうだが。それがちょっと遅くなったので、「一番鶏が歌ったら、みんな帰りなさい。」と言ったら、「へんなもんだな。これはみんな帰ったらどうするか見てみよう。」と言うて、もうそれが通りそうなところ道を通らんで草のはえているところを通って、墓の前に行ってかがんでおったんですがね。そしたら、その死んだ友だちは、その墓の上に行きよったそうだ。「はあ、これはあっちにおるよ。」と言っているときに、その死んだ友だちは、もう逆さまになってしまってね、そいで、幽霊になっておったそうだ。それで、幽霊になってから墓に入りよったそうだ。そいで、みんな、「今からもうこれとは遊んではいかん。」言うて、みんな遊ばなかったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:05 |
| 物語の時間数 | 2:51 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |