子供は生んでから母親が亡くなって、父親が後妻をもらったそうだ。そしたら、後で、旦那さんは継母に、その子をあずけてね、「儲けてきて、きれいなドゥジンと袴を買って着せようねえ。」と言ってどこかに出稼ぎに行っていたはず。ドゥジンと言ったら、きれいな絹ものの着物のことだはずよ。それでね、継母は、父親がいないあいだに、この継子を殺してからに庭に埋めてね、そしたら、埋めたそこからマータク竹が生えて出ていたって。旦那さんが子供のドゥジンを土産に買って帰って来てからね、その子はいなくてね、家の裏に竹が伸びていたから、それでこの自分の子のために笛つくったのさ。この笛をお父さんが吹いたら、笛から継子の声で歌がこんなにして出よったという。「ドウジンぬ袴ん 誰が欲さが〔ドウジンの袴は誰が欲しいか〕命ぬ切りたる 珍まさや〔命がなくなったのが情けない。〕。」というわけさ。で、旦那さんが気づいて、こっちの竹の下を掘って見たら、継子の骨が出たといっていたよ。
| レコード番号 | 47O361737 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C066 |
| 決定題名 | 継子と笛(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 仲村ヤス |
| 話者名かな | なかむらやす |
| 生年月日 | 19151105 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県北中城村字瑞慶覧 |
| 記録日 | 19810925 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 北中城村字瑞慶覧調査7班T30A04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 本や雑誌などで読んだ |
| 文字化資料 | 北中城の民話 P486 |
| キーワード | 後妻,継母,出稼,父親,継子,マータク,竹 |
| 梗概(こうがい) | 子供は生んでから母親が亡くなって、父親が後妻をもらったそうだ。そしたら、後で、旦那さんは継母に、その子をあずけてね、「儲けてきて、きれいなドゥジンと袴を買って着せようねえ。」と言ってどこかに出稼ぎに行っていたはず。ドゥジンと言ったら、きれいな絹ものの着物のことだはずよ。それでね、継母は、父親がいないあいだに、この継子を殺してからに庭に埋めてね、そしたら、埋めたそこからマータク竹が生えて出ていたって。旦那さんが子供のドゥジンを土産に買って帰って来てからね、その子はいなくてね、家の裏に竹が伸びていたから、それでこの自分の子のために笛つくったのさ。この笛をお父さんが吹いたら、笛から継子の声で歌がこんなにして出よったという。「ドウジンぬ袴ん 誰が欲さが〔ドウジンの袴は誰が欲しいか〕命ぬ切りたる 珍まさや〔命がなくなったのが情けない。〕。」というわけさ。で、旦那さんが気づいて、こっちの竹の下を掘って見たら、継子の骨が出たといっていたよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:07 |
| 物語の時間数 | 1:53 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |