私が聞いたのは姑の女親が盲だったってよ。もうあんまり嫁と姑との仲が悪くてね、ある日息子は畑に出かけて、また姑はお家にいつものようにいたって。それで、雨降りのときだったから、ミミジャーがね、お家の前でたくさんいたって。それを嫁がぜんぶ拾ってすぐ鍋に入れて、たくさん入れてからにおつゆにしてね、「お母さん、いつもお母さんは目が悪くて大変でしょうから、今日はね、ちょっと美味しいのを召し上がってくださいね。」と言ってこのミミジャーをたくさん入れてからにお母さんにあげたって。このお母さんは、「これは匂いもついて、とっても美味しそうだね。」と言っていると、お母さんがこれを食べているときに息子が畑から戻って来たから、「今日はね、嫁がもうこんなに御馳走作ってあるさ。こんなの食べたこともないから、あんたもちょっと食べてみない。」と息子に言うから、「そうねえ、どんな御馳走ね。」って、息子が開けて見たって。見たらね、母親が食べていたのはミミジャーだった。「はあ、これ大変だよ。お母さん、これ食べていけない。」と言うと、姑は、「なんで、これはとても美味しい御馳走だから、あんたも食べたら。」と言うから、息子は、「これは食べたらいけないよ。お母さん、これは大変だよ。」と言ったらしい。「何ね、何が大変ねえ。」と言ったら、「これはね、お母さん。これミミジャーのおつゆだよう。これ食べていけないよ。」と言ったから、これでもうお母さんもびっくりしていたら、息子が怒ってね、「ああ、そうか。あんたはなんでこんなことするんだねえ。こんな悪いことするんだったら、お前はもう一生嫁にすることは出来ない。」って言って、その嫁を追い出したという話は聞いたことがあるさ。
| レコード番号 | 47O361730 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C065 |
| 決定題名 | 嫁と姑 ウドンはミミズ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 比嘉千代 |
| 話者名かな | ひがちよ |
| 生年月日 | 19191228 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県宜野湾市新城 |
| 記録日 | 19810925 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 北中城村字瑞慶覧調査5班T29B18 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 父親から夕食の時に聞いた |
| 文字化資料 | 北中城の民話 P465 |
| キーワード | 姑,嫁,ミミジャー,ウドンはミミズ,ミミズ,嫁と姑 |
| 梗概(こうがい) | 私が聞いたのは姑の女親が盲だったってよ。もうあんまり嫁と姑との仲が悪くてね、ある日息子は畑に出かけて、また姑はお家にいつものようにいたって。それで、雨降りのときだったから、ミミジャーがね、お家の前でたくさんいたって。それを嫁がぜんぶ拾ってすぐ鍋に入れて、たくさん入れてからにおつゆにしてね、「お母さん、いつもお母さんは目が悪くて大変でしょうから、今日はね、ちょっと美味しいのを召し上がってくださいね。」と言ってこのミミジャーをたくさん入れてからにお母さんにあげたって。このお母さんは、「これは匂いもついて、とっても美味しそうだね。」と言っていると、お母さんがこれを食べているときに息子が畑から戻って来たから、「今日はね、嫁がもうこんなに御馳走作ってあるさ。こんなの食べたこともないから、あんたもちょっと食べてみない。」と息子に言うから、「そうねえ、どんな御馳走ね。」って、息子が開けて見たって。見たらね、母親が食べていたのはミミジャーだった。「はあ、これ大変だよ。お母さん、これ食べていけない。」と言うと、姑は、「なんで、これはとても美味しい御馳走だから、あんたも食べたら。」と言うから、息子は、「これは食べたらいけないよ。お母さん、これは大変だよ。」と言ったらしい。「何ね、何が大変ねえ。」と言ったら、「これはね、お母さん。これミミジャーのおつゆだよう。これ食べていけないよ。」と言ったから、これでもうお母さんもびっくりしていたら、息子が怒ってね、「ああ、そうか。あんたはなんでこんなことするんだねえ。こんな悪いことするんだったら、お前はもう一生嫁にすることは出来ない。」って言って、その嫁を追い出したという話は聞いたことがあるさ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:30 |
| 物語の時間数 | 2:57 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |