鬼餅由来(シマグチ)

概要

首里の東だったというが、自分の兄が家から逃げて行って、ガマにいておって、鬼になって人を喰うようになっていたって。それを姉が聞いて、「あれは沖縄の人がそこを歩いたら、みんな取っ捕まえて殺して食べるとういうが、本当かな。」って、そこに行ってみたら、弟が、「いいときに来たね。」って言って、なんというか、鍋に入れた食べ物をくれたって。そしたら、人の爪が入っていたってよ。「これは、本当に世間の人が言うとおり人殺して喰っているな。」と思って、「私はもう食べてきた。」と言って食べないでいると、弟はその姉も殺して喰うつもりなんだよ。だから、姉を括って紐を引かせているから、「これはなんのためかなあ。私はずっとここにあんたと一緒にいるよ。」と言って、弟を落ち着けてね、そうしたから、でかけているときに姉につけた細紐の綱を動かないようにとめる道具があったんじゃないか。姉は、これをひっ切って逃げて、このまま逃げて行って家に帰り、親やほかの兄弟に、「これは、本当であるよう。」と言って、親や兄弟になんでも相談したら、「あれは、たいへん餅が好きだから餅を作ったらいいよ。」と言うので、親兄弟が餅を多く作って支度して行って、「餅を持って来たよ。ムーチーを食べなさい。」って兄弟たちが行ったらね、すると鬼になった弟がいたけど手をかけては殺せないから、これを食べにと出てきたときに、「お前は餅を食べなさいよ。好きならここで食べなさい。」とたいへん危険なチリバンタの側に立たしておって、この人を喰うやつが餅を食べようとするときに、もうハンタに押して落として死なせたって。それで、このときからウニムーチーと言って、昔からかならずムーチーはすべきとと言って、私たちのおじいさんが話していたよ。

再生時間:2:25

民話詳細DATA

レコード番号 47O361634
CD番号 47O36C63
決定題名 鬼餅由来(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 伊佐カメ
話者名かな いさかめ
生年月日 18980813
性別
出身地 沖縄県北中城村字屋宜原
記録日 19810924
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 北中城村字屋宜原調査3班T26A14
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 北中城の民話 P493
キーワード 鬼餅由来,ムーチー,鬼,人食い
梗概(こうがい) 首里の東だったというが、自分の兄が家から逃げて行って、ガマにいておって、鬼になって人を喰うようになっていたって。それを姉が聞いて、「あれは沖縄の人がそこを歩いたら、みんな取っ捕まえて殺して食べるとういうが、本当かな。」って、そこに行ってみたら、弟が、「いいときに来たね。」って言って、なんというか、鍋に入れた食べ物をくれたって。そしたら、人の爪が入っていたってよ。「これは、本当に世間の人が言うとおり人殺して喰っているな。」と思って、「私はもう食べてきた。」と言って食べないでいると、弟はその姉も殺して喰うつもりなんだよ。だから、姉を括って紐を引かせているから、「これはなんのためかなあ。私はずっとここにあんたと一緒にいるよ。」と言って、弟を落ち着けてね、そうしたから、でかけているときに姉につけた細紐の綱を動かないようにとめる道具があったんじゃないか。姉は、これをひっ切って逃げて、このまま逃げて行って家に帰り、親やほかの兄弟に、「これは、本当であるよう。」と言って、親や兄弟になんでも相談したら、「あれは、たいへん餅が好きだから餅を作ったらいいよ。」と言うので、親兄弟が餅を多く作って支度して行って、「餅を持って来たよ。ムーチーを食べなさい。」って兄弟たちが行ったらね、すると鬼になった弟がいたけど手をかけては殺せないから、これを食べにと出てきたときに、「お前は餅を食べなさいよ。好きならここで食べなさい。」とたいへん危険なチリバンタの側に立たしておって、この人を喰うやつが餅を食べようとするときに、もうハンタに押して落として死なせたって。それで、このときからウニムーチーと言って、昔からかならずムーチーはすべきとと言って、私たちのおじいさんが話していたよ。
全体の記録時間数 3:01
物語の時間数 2:25
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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