後で普天間権現になる人は、マジルーと言ったね。その人がね、布を織られているちょうどそのころに、男の親と弟とこの船頭スーがね、船旅をなさっていたって。そうして、嵐にあわれてから、この船はもうひっくり返っているんだよ。その船がひっくり返ったとき、この人は、布を織っていたんだけど、機にもたれて、居眠りしていたんだよ。そしたら、お母さんが、それを見て、「マジルー、お前は布織りながら寝るのか。起きなさい。」と言って、起こしたからね、「ねえ、お母さん、今起こさないでいてくれたらよかったのに。どうして、私を起こしたんですか。」「どうしてか、マジルー。」と、お母さんが言われたから、「もう今日は、お父さんが乗られている船が台風にあって、もう沈んでいるんですよ。そうして、お父さんと弟は救っているが、船頭は死んでしまいましたよ。もしお母さんが起こさなければ、船頭スーまで救えたのに。」と言って、アヤーに泣いてすがったそうだよ。そしたらね、親とね、兄弟はすぐ救われてね、無事に旅から自分の家のところに帰っているんだよ。この船頭スーはもうこのままになったから、帰って来なかったんだね。
| レコード番号 | 47O361583 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C060 |
| 決定題名 | 普天間権現由来 船旅とウナイ神(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 名嘉真敏子 |
| 話者名かな | なかまとしこ |
| 生年月日 | 19120429 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県那覇市首里 |
| 記録日 | 19810926 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 北中城村字荻堂調査3班T23A12 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 北中城の民話 P275 |
| キーワード | 普天間権現,マジルー,船旅,普天間権現由来,ウナイ |
| 梗概(こうがい) | 後で普天間権現になる人は、マジルーと言ったね。その人がね、布を織られているちょうどそのころに、男の親と弟とこの船頭スーがね、船旅をなさっていたって。そうして、嵐にあわれてから、この船はもうひっくり返っているんだよ。その船がひっくり返ったとき、この人は、布を織っていたんだけど、機にもたれて、居眠りしていたんだよ。そしたら、お母さんが、それを見て、「マジルー、お前は布織りながら寝るのか。起きなさい。」と言って、起こしたからね、「ねえ、お母さん、今起こさないでいてくれたらよかったのに。どうして、私を起こしたんですか。」「どうしてか、マジルー。」と、お母さんが言われたから、「もう今日は、お父さんが乗られている船が台風にあって、もう沈んでいるんですよ。そうして、お父さんと弟は救っているが、船頭は死んでしまいましたよ。もしお母さんが起こさなければ、船頭スーまで救えたのに。」と言って、アヤーに泣いてすがったそうだよ。そしたらね、親とね、兄弟はすぐ救われてね、無事に旅から自分の家のところに帰っているんだよ。この船頭スーはもうこのままになったから、帰って来なかったんだね。 |
| 全体の記録時間数 | 1:13 |
| 物語の時間数 | 1:03 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |