ハブは神の使い(シマグチ)

概要

年寄りからこんな話を聞いて覚えているんだよ。ハブは神の使い者であるって、年寄りから毎日この話もあったんだよ。昔の六月十五日は、六月ウマチーをやるところもあるよ。そのウマチーの神拝みというのは、行かないいでもいいが、行かないと口に出したらすぐハブに打たれたよ。だから、ある人が、「私は、今日のウマチーに行かないよ。」と言ってね、口から出して行かなかったら、すぐもうハブに喰われよったって。だから、今でもアカマターがきたら、神が来ているって言っている。また、私が学校時代だけどね、私より二つ兄貴だったが、尋常五年か六年時代にね、昔は、金持はみんなきれいな着物を着て学校に来ていた。私より年上の人で、島袋のアキヨシという人であったが、この拝みどころの神屋に行っているが、そこに行ったら金持ちはきれいな着物着て、自分はきたない着物を着ているから、「恥ずかしいからもう帰る。」と神屋を拝まないで家に帰って来ていたら、すぐその夜にハブに噛まれているよ。そのことで、ユタハンジィにみせたらね、「お前は、神拝みに行ったのに神々に手もあわせないで家に来たから、これがためにハブに喰われているんだよ。」と言われた話もあるんだよ。また昔は雨が降ったら、枯れた薪小取って来て、火もつけて燃やさないとものを食べられないだろう。「五月ウマチーの神拝みしないといけないが、また翌日の朝燃やす薪はもうないね。」と言って、山に薪を取りに行ったらしい。昔は神拝みの日には芭蕉のウーを紡ぐのも、また縫い物する糸も使ってはいけないと言っているぐらいだからね、山には行ったらいけないわけさ。それなのに、その人は山に行ってまた口から出しながら、「今日は神拝みの日だから、また山に行ったらハブが出ないかな。」と言ったら、その人はハブにやられてしまった。だから、ハブの罰はいつも当たっているよ。ハブは神の使い者なんだよ。

再生時間:4:13

民話詳細DATA

レコード番号 47O361548
CD番号 47O36C059
決定題名 ハブは神の使い(シマグチ)
話者がつけた題名 楚辺の御嶽の話
話者名 当山善助
話者名かな とうやまぜんすけ
生年月日 18990918
性別
出身地 沖縄県読谷村字座喜味
記録日 19810924
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 北中城村字荻道調査班T21A06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 北中城の民話 P249
キーワード ハブは神の使,六月ウマチー,神拝み,ハブに,ウマチー,アカマター,神屋,ユタハンジィ,五月ウマチー
梗概(こうがい) 年寄りからこんな話を聞いて覚えているんだよ。ハブは神の使い者であるって、年寄りから毎日この話もあったんだよ。昔の六月十五日は、六月ウマチーをやるところもあるよ。そのウマチーの神拝みというのは、行かないいでもいいが、行かないと口に出したらすぐハブに打たれたよ。だから、ある人が、「私は、今日のウマチーに行かないよ。」と言ってね、口から出して行かなかったら、すぐもうハブに喰われよったって。だから、今でもアカマターがきたら、神が来ているって言っている。また、私が学校時代だけどね、私より二つ兄貴だったが、尋常五年か六年時代にね、昔は、金持はみんなきれいな着物を着て学校に来ていた。私より年上の人で、島袋のアキヨシという人であったが、この拝みどころの神屋に行っているが、そこに行ったら金持ちはきれいな着物着て、自分はきたない着物を着ているから、「恥ずかしいからもう帰る。」と神屋を拝まないで家に帰って来ていたら、すぐその夜にハブに噛まれているよ。そのことで、ユタハンジィにみせたらね、「お前は、神拝みに行ったのに神々に手もあわせないで家に来たから、これがためにハブに喰われているんだよ。」と言われた話もあるんだよ。また昔は雨が降ったら、枯れた薪小取って来て、火もつけて燃やさないとものを食べられないだろう。「五月ウマチーの神拝みしないといけないが、また翌日の朝燃やす薪はもうないね。」と言って、山に薪を取りに行ったらしい。昔は神拝みの日には芭蕉のウーを紡ぐのも、また縫い物する糸も使ってはいけないと言っているぐらいだからね、山には行ったらいけないわけさ。それなのに、その人は山に行ってまた口から出しながら、「今日は神拝みの日だから、また山に行ったらハブが出ないかな。」と言ったら、その人はハブにやられてしまった。だから、ハブの罰はいつも当たっているよ。ハブは神の使い者なんだよ。
全体の記録時間数 4:27
物語の時間数 4:13
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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