昔、お金がたくさんある金満家があったわけやね。その家は、もう年寄り夫婦で、「大事な宝だから、盗まれたら大変だよ。誰にも分からんようにして、番をしないといかんね。」とその金を世間には隠しておいから、毎晩夜になると、爺さんと婆さんが眠らないで、そのお金の番をしていたんだ。「今日はお爺さんが番する番だよ。」と婆さんが言うと、爺さんが、「そんなら、明日はもうお婆さんの番だね。」と言って、もう夜でも人より起きては、そのお金の番をしていたんですね。だから、番をする方は眠れんわけよ。それが毎晩のことだから、もう爺さんも婆さんも疲れてしもうていたんだね。ある日のことね、二人はもう疲れてぐっすり寝てしまったわけよ。そしたら、そこの家へ泥棒が入って来て、そのお金を取られてしもうた。泥棒がお金を持って行ってしもうたから、「ああもう、しまった。お金を取られてしもうた。」と言うことでね、お爺さんもお婆さんもね、残念がっていたんだが、お爺さんは、「お婆さん、今までは自分たちはもう疲れて、お金の番をしていたから取られて良かったね。」って言ったら、お婆さんも、「取られてしまったからね、これからぐっすり休めることになりますねえ。」と喜んでいたいうわけよ。このまた泥棒は、金持ちから布団でもなんでも持って行って盗んでは、貧乏人に持っていきよったって。
| レコード番号 | 47O361537 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C058 |
| 決定題名 | 金の苦労(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 安里ノブ |
| 話者名かな | あさとのぶ |
| 生年月日 | 19161031 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県北中城村字荻道 |
| 記録日 | 19810924 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 北中城村字荻道調査班T20B10 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 北中城の民話 P462 |
| キーワード | 金満家,金持ち |
| 梗概(こうがい) | 昔、お金がたくさんある金満家があったわけやね。その家は、もう年寄り夫婦で、「大事な宝だから、盗まれたら大変だよ。誰にも分からんようにして、番をしないといかんね。」とその金を世間には隠しておいから、毎晩夜になると、爺さんと婆さんが眠らないで、そのお金の番をしていたんだ。「今日はお爺さんが番する番だよ。」と婆さんが言うと、爺さんが、「そんなら、明日はもうお婆さんの番だね。」と言って、もう夜でも人より起きては、そのお金の番をしていたんですね。だから、番をする方は眠れんわけよ。それが毎晩のことだから、もう爺さんも婆さんも疲れてしもうていたんだね。ある日のことね、二人はもう疲れてぐっすり寝てしまったわけよ。そしたら、そこの家へ泥棒が入って来て、そのお金を取られてしもうた。泥棒がお金を持って行ってしもうたから、「ああもう、しまった。お金を取られてしもうた。」と言うことでね、お爺さんもお婆さんもね、残念がっていたんだが、お爺さんは、「お婆さん、今までは自分たちはもう疲れて、お金の番をしていたから取られて良かったね。」って言ったら、お婆さんも、「取られてしまったからね、これからぐっすり休めることになりますねえ。」と喜んでいたいうわけよ。このまた泥棒は、金持ちから布団でもなんでも持って行って盗んでは、貧乏人に持っていきよったって。 |
| 全体の記録時間数 | 1:10 |
| 物語の時間数 | 1:06 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |