タナゲーというのはお祝いに天ぷらの具にしたりする、高価ではあるがおいしいものである。継子と継親の間柄であったが、実子が病気になったので、タナゲーを食べさせると言って継子にそれを取りに行くようにといった。雨が降ってあまりに水が多いので、取れるはずが取ることができない。この継子は八つの女の子で、九つの男の子の友達がいた。女の子は「タナゲーを取って来ないと家に入れない。」と言われていたので泣いていた。すると友達の男の子が「どうしてこんなところで泣いているのか。」と聞いたので、「タナゲーを取って来ないと家に入れてもらえない。川に入りたくても入ることができないので泣いている。」といったら「じゃあ僕が取ってきてあげるから、大きくなったら僕のお嫁さんになってくれ。」と男の子は言った。この子供は知恵があったので、「タナゲーを取ってきた。」といって親に渡したが、もう男の子が呼んでも家から出てこなかった。それで、その男の子が「ハチトゥククヌチトゥタナゲ縁結ディナランドゥンアラワタナゲ戻シェー(縁を結ぶと言ってくれたからタナゲーを取ってあげたのに、そうしてくれないならタナゲーを返せ)」と言ったので、女の子の父親が聞いて「お前は自分では取れなかったんだね。」と言ったら、「深くて取れなかったので、あの人が取って持たせてくれた。」と言った。父親が「それではお前たちはこのように約束をしてタナゲーを取ってくれたんだね。」と言ったら「そうです。」と言った。父親は「お前たちに任せる。だけど今はまだ幼いから。」と言った。
| レコード番号 | 47O361489 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C056 |
| 決定題名 | 継子のタナゲー 縁結び(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宮城ウシ |
| 話者名かな | みやぎうし |
| 生年月日 | 19001217 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県那覇市首里 |
| 記録日 | 19810923 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 北中城村字渡口調査2班T19B05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 北中城の民話 P484 |
| キーワード | タナゲー,継子,継親,病気,友達,嫁 |
| 梗概(こうがい) | タナゲーというのはお祝いに天ぷらの具にしたりする、高価ではあるがおいしいものである。継子と継親の間柄であったが、実子が病気になったので、タナゲーを食べさせると言って継子にそれを取りに行くようにといった。雨が降ってあまりに水が多いので、取れるはずが取ることができない。この継子は八つの女の子で、九つの男の子の友達がいた。女の子は「タナゲーを取って来ないと家に入れない。」と言われていたので泣いていた。すると友達の男の子が「どうしてこんなところで泣いているのか。」と聞いたので、「タナゲーを取って来ないと家に入れてもらえない。川に入りたくても入ることができないので泣いている。」といったら「じゃあ僕が取ってきてあげるから、大きくなったら僕のお嫁さんになってくれ。」と男の子は言った。この子供は知恵があったので、「タナゲーを取ってきた。」といって親に渡したが、もう男の子が呼んでも家から出てこなかった。それで、その男の子が「ハチトゥククヌチトゥタナゲ縁結ディナランドゥンアラワタナゲ戻シェー(縁を結ぶと言ってくれたからタナゲーを取ってあげたのに、そうしてくれないならタナゲーを返せ)」と言ったので、女の子の父親が聞いて「お前は自分では取れなかったんだね。」と言ったら、「深くて取れなかったので、あの人が取って持たせてくれた。」と言った。父親が「それではお前たちはこのように約束をしてタナゲーを取ってくれたんだね。」と言ったら「そうです。」と言った。父親は「お前たちに任せる。だけど今はまだ幼いから。」と言った。 |
| 全体の記録時間数 | 3:03 |
| 物語の時間数 | 2:56 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |