鬼大城と阿麻和利(共通語)

概要

鬼大城は摩文仁殿内の長男であってですね、この大城賢勇という人は、背も大きいしね、あんまり力が強いもんだから鬼と例えられて、鬼大城という名前を付けられているんです。それで、王女の百度踏揚のヤカーになっているんです。ヤカーと言うのは世話役のことですよ。それで、百度踏揚が歩いて行く後ろから常にお守りしながらついて歩いて、首里城にいらっしゃったんですよ。それが、百度踏揚が勝連に行くことになったから、一緒に勝連に行ったんです。そのうちに、勝連阿麻和利は首里を攻めようと計画していたから、鬼大城は、「阿麻和利はどうも落ち着かないからあやしい。」と言って、百度踏揚の世話役だから勝連城の城の上から反物でくびって、百度踏揚を下ろして、また自分は、高い城の上から飛んで下りて、それから、下駄履きで百度踏揚をおんぶしてですね、逃げて崎原御願小といって今もありますが、そこまで来て隠れて、またそこからは、首里に行く道がこっちからも行かれて、またあっちからも行かれるでしょう。そのところに隠れていて、追いかけてきた阿麻和利を先に通しておいて、またこんど野嵩バンタに行くとあっちは川も大きいし流れも速い。そこも下駄履きでね、百度踏揚をおんぶして、もう少ししたら捕らえられるところを、「ウミナイビがお歩きになる方を神様、どうか清らかにして無事に通らせてください。また、阿麻和利が後ろからついて来ますから、あれがこの川を渡るときは、石雨を降らしてちょうだい。」と念願しておる。だから、鬼大城と百度踏揚が渡った後、すぐに大きな雨が降ってね、いまにその川はジュンバ一杯して、追いかけて来た阿麻和利の馬は川を歩かれなかったそうです。鬼大城は王女の百度踏揚をおんぶして、やっと首里城まで着いたら、首里城の門は閉まっているから、「開けてちょうだい。開けてくれ。」と頼んだがね、夜が遅くまでなっているから門番は、「怪しい者が来たね。」と思って門は閉めて鍵入れているから、「首里城のウナジャラの百度踏揚を連れてきた。ここまでお連れして来たが、門を閉めたから入れん。」と言ったがそれでも門が閉まっているから鬼大城は、「門が開かないのは、ウミングワが運に見放されたと思ってくださいよ。」と太刀を抜いて、ウミングワを殺してから自分も自殺するつもりでいたら、その時には門が開いたからすぐさま百度踏揚をおんぶしたまま入り、門の閉まるのと同時に阿麻和利がずっと追い掛けてきた。

再生時間:7:49

民話詳細DATA

レコード番号 47O361487
CD番号 47O36C056
決定題名 鬼大城と阿麻和利(共通語)
話者がつけた題名
話者名 宮城ウシ
話者名かな みやぎうし
生年月日 19001217
性別
出身地 沖縄県那覇市首里
記録日 19810923
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 北中城村字渡口調査2班T19B03
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 鬼大城,摩文仁殿内,大城賢勇,王女,百度踏揚,ヤカー,首里城,勝連に,勝連阿麻和利,阿麻和利,勝連城,崎原御願小,野嵩バンタ
梗概(こうがい) 鬼大城は摩文仁殿内の長男であってですね、この大城賢勇という人は、背も大きいしね、あんまり力が強いもんだから鬼と例えられて、鬼大城という名前を付けられているんです。それで、王女の百度踏揚のヤカーになっているんです。ヤカーと言うのは世話役のことですよ。それで、百度踏揚が歩いて行く後ろから常にお守りしながらついて歩いて、首里城にいらっしゃったんですよ。それが、百度踏揚が勝連に行くことになったから、一緒に勝連に行ったんです。そのうちに、勝連阿麻和利は首里を攻めようと計画していたから、鬼大城は、「阿麻和利はどうも落ち着かないからあやしい。」と言って、百度踏揚の世話役だから勝連城の城の上から反物でくびって、百度踏揚を下ろして、また自分は、高い城の上から飛んで下りて、それから、下駄履きで百度踏揚をおんぶしてですね、逃げて崎原御願小といって今もありますが、そこまで来て隠れて、またそこからは、首里に行く道がこっちからも行かれて、またあっちからも行かれるでしょう。そのところに隠れていて、追いかけてきた阿麻和利を先に通しておいて、またこんど野嵩バンタに行くとあっちは川も大きいし流れも速い。そこも下駄履きでね、百度踏揚をおんぶして、もう少ししたら捕らえられるところを、「ウミナイビがお歩きになる方を神様、どうか清らかにして無事に通らせてください。また、阿麻和利が後ろからついて来ますから、あれがこの川を渡るときは、石雨を降らしてちょうだい。」と念願しておる。だから、鬼大城と百度踏揚が渡った後、すぐに大きな雨が降ってね、いまにその川はジュンバ一杯して、追いかけて来た阿麻和利の馬は川を歩かれなかったそうです。鬼大城は王女の百度踏揚をおんぶして、やっと首里城まで着いたら、首里城の門は閉まっているから、「開けてちょうだい。開けてくれ。」と頼んだがね、夜が遅くまでなっているから門番は、「怪しい者が来たね。」と思って門は閉めて鍵入れているから、「首里城のウナジャラの百度踏揚を連れてきた。ここまでお連れして来たが、門を閉めたから入れん。」と言ったがそれでも門が閉まっているから鬼大城は、「門が開かないのは、ウミングワが運に見放されたと思ってくださいよ。」と太刀を抜いて、ウミングワを殺してから自分も自殺するつもりでいたら、その時には門が開いたからすぐさま百度踏揚をおんぶしたまま入り、門の閉まるのと同時に阿麻和利がずっと追い掛けてきた。
全体の記録時間数 8:05
物語の時間数 7:49
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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